オーソドックススタイル(右構え)のムエタイ戦士が最も多用する蹴り、それがこの左ミドルであります。ボクシングのジャブのように、相手に対するレーダーとして、また攻撃の突破口として、また相手の攻撃に対するカウンターとしても用います。特に私のように右ストレートが得意なパンチ主体の選手にとって、この左ミドルを連発されると完全に得意のパンチを封じられますし、特にタイのムエタイ戦士の金属バットの如く硬い硬い脛で右腕を蹴られ続けると、だんだん腕が上がらなくなるし、下手すれば肘ごと粉砕骨折です。以上のように、左ミドルは勝敗を左右するくらい大変重要な技なので、タイでのミット打ちでは左右のミドルを中心にトレーナーがコンビネーションを組み立てるのです。
それでは、今日も頑張って勤労奉仕いたします!押忍!