『格闘浪漫』K-1 への道３９～まさかの亀バック～

その方は突然メールしてきました。「多分今日（練習）行けるよ」と。私は「本当ですか？無理しないで下さい。悪化したらどうするんですか？」と返しました。そして練習時間になり、今回も誰も来なくて一人練習をしていると、亀仙人その人がおかしな歩き方をしながら（笑）、本当にやってきました。「一人で練習やっててもしょうがないじゃん。」っとにこやかに笑いながら。その姿を見たとき、迎えにきた親を見つけた子供のような安心感が湧いてきました。そして、着替えた師匠がごっついギブスをしていたので「大丈夫なんですか？」と言うと、「大丈夫大丈夫、ほらほら」っとギブスした足で蹴りとか始めたので、「やっぱりこの人ちょっと頭おかしい人だった。（笑）」っと驚きあきれたのでした。
そして、練習。今回は誰も撮影してくれる人がいなかったのですが、パンチングミットをいつもと変わらず持ってくれて、ありえないセット回数を命令しながら、きっちり私が倒れるまでしごいて下さいました。むしろいつもよりややきつかったような。（笑）亀仙人に師事してもうすぐ一年。毎週マンツーマンでここまでやってきました。その情熱と気持ちに応えなければなりません。そして格闘人生の最後もこの人に看取ってもらいたいと思います。練習後、復帰祝いをしましょうと言ったら、「俺今日バイクだから、来週やろう。」っと、バイク事故で大怪我したばかりなのに、新車のバイクで何事もなかったかのように帰っていかれました。さすが亀仙人、計り知れない男です。これからまた二人三脚で出撃します。（90kg）