飲酒運転で追突して海に転落させ、幼児3人を死亡させたとして、福岡市の元職員が危険運転致死傷と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた事件。地裁では懲役7年6月の判決だったが、世の中の多くの人が考えている適正な刑期ってどの程度なのだろう。
ここでいう「世の中の多くの人」というのは私も含めて、事件をニュースとかワイドショーで見ているわけで、必ずしも正しい情報に接しているとは限らないのだが、世の中の大勢ということでは無視できない。
重いのか軽いのか
関連したブログを見ていると「軽すぎる」「もっと重罪を」という声が大半だ。私もその一部である。でも中には「7年6月でも十分重い」的な主張も散見できた。恐らく「もっと軽くてもいい」と思っている人もいるようである。しかし今の空気の中で主張するとブログが炎上してしまうから多くは声を潜めているのだろう。
実際に「もっと軽くてもいい」と主張するかは別にして、現実には今でも飲酒運転をやっている人はいる。それほど罪悪感がないから飲酒運転をするのかもしれないし、飲んでしまうと正常な判断ができなくなって、罪悪感がなくなっているのかもしれない。
「みんなやってる」酒気帯び運転
私自身は酒があまり好きではないこともあって、飲酒運転に対してものすごく罪悪感、あるいは敵視感がある。だからやったことはないしこれからもやらない自信はある。しかしこよなく酒を愛して、酒に強い人ならそれほど罪悪感はないんじゃないか。現実に常習的に飲酒運転をしている人は今でもたくさんいて、また現実に無事故無違反を続けている、という例は枚挙にいとまがないほどあるのではないか。これまで飲酒運転で事故を起こしたことがないからこそ、常習者にもなる。
酒を飲んで運転によって事故を起こす確率は上がるのは確実だが、誤解を恐れずに書けば「たいていの場合は飲酒運転しても大丈夫」なのである。「事故を起こしたり、警察に捕まるのは運が悪かった」のである。「みんなやってることなのに懲役7年6月とは重すぎる」。という考え方があっても不思議ではない。
被害者にとっては殺人と同じ
しかし「結果責任」という考え方も必要だ。罪もない幼子を3人死亡させたのだから、これが殺人罪だったら死刑も免れない。飲酒運転した時点で事故を起こす確率が高まっているのは分かり切っていることだから、未必の故意の殺人罪みたいなものだともいえる。
加害者にとって、ぶつけた車に乗っていたのが幼子3人だったというのは運が悪かった。しかも歩行者用の手すりしかないところでぶつけたのは運が悪かった。下が海だったのも運が悪かった。しかし、被害者側はもっともっと運が悪かった。子どもを3人殺されたのである。運が悪いと子どもをまとめて殺されてしまうのである。子ども本人の立場で語れば「自分の命を奪われた」のである。
加害者も運が悪かった
ということは、加害者は「みんながやってる酒気帯び運転」でも「危険運転致死傷」が適用されて、重い重い懲役を受けてしまうというのも「運が悪かった」と受け入れるべきなんじゃないかと思うのである。
「量刑の差に不公平感」 「法律をきちんと判断」 3児死亡事故 懲役7年6月判決 「危険運転」見送り賛否(西日本新聞) - goo ニュース
今林被告懲役7年6月 福岡3児死亡事故 危険運転罪適用せず 地裁判決 飲酒追突「脇見が原因」(西日本新聞) - goo ニュース
福岡飲酒事故判決 「3つの命」軽い量刑 遺影抱き遺族傍聴(産経新聞) - goo ニュース
危険運転退け懲役7年6月 福岡の3幼児死亡事故(共同通信) - goo ニュース
業過致死傷で懲役7年6月=元市職員の危険運転認めず-3児死亡事故・福岡地裁 (時事通信) - goo ニュース
ここでいう「世の中の多くの人」というのは私も含めて、事件をニュースとかワイドショーで見ているわけで、必ずしも正しい情報に接しているとは限らないのだが、世の中の大勢ということでは無視できない。
重いのか軽いのか
関連したブログを見ていると「軽すぎる」「もっと重罪を」という声が大半だ。私もその一部である。でも中には「7年6月でも十分重い」的な主張も散見できた。恐らく「もっと軽くてもいい」と思っている人もいるようである。しかし今の空気の中で主張するとブログが炎上してしまうから多くは声を潜めているのだろう。
実際に「もっと軽くてもいい」と主張するかは別にして、現実には今でも飲酒運転をやっている人はいる。それほど罪悪感がないから飲酒運転をするのかもしれないし、飲んでしまうと正常な判断ができなくなって、罪悪感がなくなっているのかもしれない。
「みんなやってる」酒気帯び運転
私自身は酒があまり好きではないこともあって、飲酒運転に対してものすごく罪悪感、あるいは敵視感がある。だからやったことはないしこれからもやらない自信はある。しかしこよなく酒を愛して、酒に強い人ならそれほど罪悪感はないんじゃないか。現実に常習的に飲酒運転をしている人は今でもたくさんいて、また現実に無事故無違反を続けている、という例は枚挙にいとまがないほどあるのではないか。これまで飲酒運転で事故を起こしたことがないからこそ、常習者にもなる。
酒を飲んで運転によって事故を起こす確率は上がるのは確実だが、誤解を恐れずに書けば「たいていの場合は飲酒運転しても大丈夫」なのである。「事故を起こしたり、警察に捕まるのは運が悪かった」のである。「みんなやってることなのに懲役7年6月とは重すぎる」。という考え方があっても不思議ではない。
被害者にとっては殺人と同じ
しかし「結果責任」という考え方も必要だ。罪もない幼子を3人死亡させたのだから、これが殺人罪だったら死刑も免れない。飲酒運転した時点で事故を起こす確率が高まっているのは分かり切っていることだから、未必の故意の殺人罪みたいなものだともいえる。
加害者にとって、ぶつけた車に乗っていたのが幼子3人だったというのは運が悪かった。しかも歩行者用の手すりしかないところでぶつけたのは運が悪かった。下が海だったのも運が悪かった。しかし、被害者側はもっともっと運が悪かった。子どもを3人殺されたのである。運が悪いと子どもをまとめて殺されてしまうのである。子ども本人の立場で語れば「自分の命を奪われた」のである。
加害者も運が悪かった
ということは、加害者は「みんながやってる酒気帯び運転」でも「危険運転致死傷」が適用されて、重い重い懲役を受けてしまうというのも「運が悪かった」と受け入れるべきなんじゃないかと思うのである。
「量刑の差に不公平感」 「法律をきちんと判断」 3児死亡事故 懲役7年6月判決 「危険運転」見送り賛否(西日本新聞) - goo ニュース
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