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鰯の頭も信心から

2010年08月29日 | 雑談
数年前にホメオパシーというものを初めて聞いたとき、その発想が面白いと思った。自分でやってみようとは思わなかったが、純粋にその発想が面白いと思った。

その効果はお札を貼るとか、お守りを授かるとか、お祓いをしてもらう、あるいは神に祈る、ご先祖様にお願いする、などと同等のものだと思っていた。そういう意味で面白いと思った。まさか病気になったときに医者や薬にたよらずにホメオパシーの効果に期待する人がいるとは夢にも思わなかった。

ホメオパシーは「荒唐無稽」 学術会議が全面否定談話(朝日新聞) - goo ニュース
2010年8月24日17時26分
 日本学術会議は代替療法「ホメオパシー」の効果について、「科学的な根拠がなく、荒唐無稽(こうとうむけい)」とし、医療従事者が治療法に用いないよう求める会長談話を24日、発表した。山口市の女児ら死亡例が出たことを重視し、この療法が広まる前に、芽を摘む必要があると判断した。同会議が、特定の療法を否定するのはきわめて異例だ。
 東京大名誉教授の金澤一郎会長が会見で発表した。会長談話では、現段階でホメオパシーを信じる人はそれほど多くないが、医療現場から排除されないと「自然に近い安全で有効な治療という誤解」が広がると指摘。科学的根拠は明確に否定されており、医療関係者が治療に用いることは認められないとした。
 日本学術会議は、約84万人の科学者の代表として選ばれた210人の会員と、約2千人の連携会員からなる日本の「頭脳集団」。政府に対する政策提言や、社会への啓発などを行う。唐木英明副会長によると、1年半ほど前からこの問題について議論してきたという。昨年2月の厚生労働省の厚生科学審議会でも、金澤会長が指摘していた。
 唐木副会長は「十分理解した上で個人的に使うことは自由だが、科学的に全否定されているものを医療従事者が使うことは、通常医療を遠ざけることにつながり危険。日本学術会議として、『ホメオパシーは効かない』というメッセージを伝えることが重要と考えた」と説明した。
こんなことあまりにも当たり前すぎて、偉い科学者の人たちもわざわざ談話として発表するなんて、あまりにも馬鹿らしいと思ったんじゃないのかな。でも放置できない状態になっているということなのだろう。

しかし、純粋に科学的に言うと「効果がない」というのを証明するのは非常に難しい。悪魔の証明になってしまうのである。「ホメオパシーの効能には科学的根拠がない」というのは正しいと思うが、「ホメオパシーの効能は科学的に全否定されている」という言い方はちょっとだけ引っかかりを感じる。……なんてことを言うので、ホメオパシーの推進者につけいられてしまうのかもしれない。



現実にほーら。ホメオパシー医学協会が「(ホメオパシーを)荒唐無稽と断定する非科学的な態度」と非難している(2010年8月25日付、朝日新聞朝刊・東京遅版の1面)。荒唐無稽と断定するのは「悪魔の証明」だから不可能なのである。

鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して魔除けにするという風習があるので、我が家の玄関口には柊を植えてある。鰯の頭を刺したりはしていないけど。もちろん魔除けが目的である。

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2 コメント

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非科学的 (こまっこ)
2010-08-29 01:27:26
プラセボ効果とか自己暗示とかって科学的に証明できないんしょうかね?

魔除けに柊は効いてる感じですか?w って私は言霊信仰を信じてますが。
「仕事が早く終われるようにー」って何度も唱えるねすが。でもなんか効かない…。
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プラセボは効果あるでしょう (excel2000)
2010-08-30 00:10:37
下手に効果があるから(笑)、医薬品の効果を調べるのに二重盲検査などをやらなければならないんだと思います。
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