「悪銭身に付かず」の傘版物語。
ここのところ公私ともに忙しくてフラフラの状態。つい最近、とあるパーティーに参加した。できれば酒席は避けたかったが、浮き世の義理で参加せざるを得なかった。帰りの電車に乗るとビニール傘が置き忘れてある。というところまでは意識があった。そのまま眠ってしまって、気付いたら私の降りるべき駅だった。慌てて降りようとしたらだれかが背中を叩いて「傘、傘」と手渡してくれた。反射的に「ありがとうございます」と受け取って帰った。
家に着いてから自分の傘ではないことを思い出した。また電車に置き忘れてくればいいかな、などと思いつつ、玄関脇に置いておいた。
ところが翌日、その傘がない。夜になって分かったのは、子どもが学校に行くときに持っていって、そのまま電車に置き忘れてきたという。
こういうのは占有離脱物横領に該当するのだろうか。防犯ビデオなどに映像が残っているかもしれないが、証拠物件はすでに手元にない。
ここのところ公私ともに忙しくてフラフラの状態。つい最近、とあるパーティーに参加した。できれば酒席は避けたかったが、浮き世の義理で参加せざるを得なかった。帰りの電車に乗るとビニール傘が置き忘れてある。というところまでは意識があった。そのまま眠ってしまって、気付いたら私の降りるべき駅だった。慌てて降りようとしたらだれかが背中を叩いて「傘、傘」と手渡してくれた。反射的に「ありがとうございます」と受け取って帰った。
家に着いてから自分の傘ではないことを思い出した。また電車に置き忘れてくればいいかな、などと思いつつ、玄関脇に置いておいた。
ところが翌日、その傘がない。夜になって分かったのは、子どもが学校に行くときに持っていって、そのまま電車に置き忘れてきたという。
こういうのは占有離脱物横領に該当するのだろうか。防犯ビデオなどに映像が残っているかもしれないが、証拠物件はすでに手元にない。