私は昔、長屋が並んでいる小さな街並の小さな家に住んでいた。
高2で家を立て替えるまで、家にはお風呂も無かった。
家の前の道は車1台分の道幅しかないような所。
数日前、
いつものようにチャリンコでスーパーにお買い物に行った日、
私がその昔、住んでいた家(今の家から徒歩30分ぐらいの所)の近くに
今も住んでいる70歳ぐらいの女性とレジで会った。
なつかしくなって思わず私は声をかけた。
「こんにちは!」
その女性は何十年も会ってないのに、私にすぐ気づいてくれた。
「アラ、○ちゃんやね? な、トマト食べる?」
彼女はトマトを一箱抱えながら私にそう言った。
私が「トマト好きです!」と答えると、
近くにあったビニール袋にトマトを3個詰めて私にくれた。
私が
「あら、せっかく買われたのに減らしてしまうから申し訳ないです。
私、今、何もお返しするものもなくて。」と言うと、
その女性は微笑んで次のように言った。
「ええねんわ。どうせ普段は2人暮らしやから、こんなに食べへんのやけどな、
今日は息子夫婦が帰ってくるから、いっぱい買ったんや。
残ったら、息子たちが持って帰るだけやしな。
あんたのお母さんにはいつもお世話になったり、色んなものもらったり
してるんやわ。」
嬉しかった。
彼女のあったかい心におおわれて私は思わずニコニコした。
そう、その時、とてもとても幸せな気持ちになったんだ。
私は何度も彼女にお礼を言って、自転車で帰ると言う彼女に
『気をつけてね』とつぶやきながら、ちょっと曲がりかけた背中を見送った。
いいな。何だかいいな。人と人との何気ない繋がり。
今はすっかり無くなってしまったように思っていたけど、
母の年代の人の気持ちの中には、まだそのまま残っているんだ。
帰宅後、夫にその話をしたけど、
東京、横浜の中心地育ちの夫にはよくわからないようだった。
夏が来て、トマトを見たり、トウモロコシをゆでたりすると、
無性に昔がなつかしくなって、胸がキュンとする私。
そしてその時、
私の心の中に、田舎の祖父母と、若い頃の私の母と幼かった日の兄と私が
必ず登場するんだ、夢のように。
その夜、トマトを頬張った時・・・、不覚にも涙がポロリと落ちた。
もう返る事は絶対ないのね、あの古き良きとき。
高2で家を立て替えるまで、家にはお風呂も無かった。
家の前の道は車1台分の道幅しかないような所。
数日前、
いつものようにチャリンコでスーパーにお買い物に行った日、
私がその昔、住んでいた家(今の家から徒歩30分ぐらいの所)の近くに
今も住んでいる70歳ぐらいの女性とレジで会った。
なつかしくなって思わず私は声をかけた。
「こんにちは!」
その女性は何十年も会ってないのに、私にすぐ気づいてくれた。
「アラ、○ちゃんやね? な、トマト食べる?」
彼女はトマトを一箱抱えながら私にそう言った。
私が「トマト好きです!」と答えると、
近くにあったビニール袋にトマトを3個詰めて私にくれた。
私が
「あら、せっかく買われたのに減らしてしまうから申し訳ないです。
私、今、何もお返しするものもなくて。」と言うと、
その女性は微笑んで次のように言った。
「ええねんわ。どうせ普段は2人暮らしやから、こんなに食べへんのやけどな、
今日は息子夫婦が帰ってくるから、いっぱい買ったんや。
残ったら、息子たちが持って帰るだけやしな。
あんたのお母さんにはいつもお世話になったり、色んなものもらったり
してるんやわ。」
嬉しかった。
彼女のあったかい心におおわれて私は思わずニコニコした。
そう、その時、とてもとても幸せな気持ちになったんだ。
私は何度も彼女にお礼を言って、自転車で帰ると言う彼女に
『気をつけてね』とつぶやきながら、ちょっと曲がりかけた背中を見送った。
いいな。何だかいいな。人と人との何気ない繋がり。
今はすっかり無くなってしまったように思っていたけど、
母の年代の人の気持ちの中には、まだそのまま残っているんだ。
帰宅後、夫にその話をしたけど、
東京、横浜の中心地育ちの夫にはよくわからないようだった。
夏が来て、トマトを見たり、トウモロコシをゆでたりすると、
無性に昔がなつかしくなって、胸がキュンとする私。
そしてその時、
私の心の中に、田舎の祖父母と、若い頃の私の母と幼かった日の兄と私が
必ず登場するんだ、夢のように。
その夜、トマトを頬張った時・・・、不覚にも涙がポロリと落ちた。
もう返る事は絶対ないのね、あの古き良きとき。
とってもありがたいですよね~!
ただ、主人と結婚して少しばかり都会に来たので、最近はこのような状況に遭遇しませんが・・・
主人は、みんみんの実家の方の人って、すぐに物をあげたがるよね~!とか言っちゃってます(^^ゞやはり都会の人には分からないみたい。
物をあげたがるじゃなくて、ちょっとした気持ちなんですよね。
人と人との繋がりがあった昔、私も懐かしいです。
年とともに、そんな気がしています。
みんみんさんは若いけど、やはりちょっと田舎住まいの経験があると、その良さが判りますよね。
10代、20代は私も都会を目指していましたが、
今は日帰りで都会へ行ける田舎暮らしというのが気に入ってます。
昨日のコメレスの追伸です。
みんみんさんがご自分の事を「ガム女」と称してましたが、違いますよ~。きっと旦那様も「違う~!」って言ってるハズ!
みんみんさんのブログで、みんみんさんを知れば知るほど、素敵な人になってきてますよ~、私の中でも。(^。^)