開業医の妻のたわごと

@目標→脳天気

@妄想女なり

@人間万事塞翁が馬

私を母親にしてくれて有り難う

2013年05月29日 10時13分27秒 | Weblog

一昨日、ニュースで「カンヌ映画祭」で是枝裕和監督の

「そして父になる」(福山雅治主演)が監督賞を取った事を知った。

 

ここ数日、ワイドショーなどでカンヌ映画祭の事が大々的に

取り上げられていたので、映画の内容もご存じの人も多いかと思う。

 

出産時に病院で赤ちゃんが取り違えられ、6歳の時に判明し、

子供を取り替えるかどうか葛藤する二組の夫婦の話らしい。

 

夫と見たいね、と言ったものの、日本での封切りは10月5日から、との事。

 

映画界の色んな事情もあるのだろうけど、もう少し早く上映して欲しい。

この盛り上がりのある時に、興味の冷めないうちに見たいと思うのは

私だけではないと思う。

 

是枝監督は次のような思いで映画を作ったと6月6日号の「女性セブン」に

書かれていた。その文章に感動したので、ちょっと抜粋する。

 

「愛しさ、やっかいさ、心の奥底に横たわる残酷な感情、それらは

ずっと変わらないと思っていたのに歳月とともに確実に変わる。

ふと口にした約束は果たされず、小さな胸騒ぎは見過ごされる。

人生はいつもちょっとだけ後悔する。後悔・・・それはそこに

愛があった証。

だから、後悔するのはいい事なんだ・・・」

 

上記は先週の木曜日、雑誌「女性セブン」を待合室に置きに行く前に

急いで私の「お食事日誌」に

(胃の手術後、大学ノートに毎日書いてます。体重や日々の雑感など)

書きとめたもの。

 

雑誌から文章をそのままノートへ書き移したのは初めて。

今回は彼の心の襞にあるものに、すごく心が動かされて思わず走り書きし

誰かに伝えたくて、ここに書きました。

 

書きながら、そして再度読みながら、何だかこみ上げてくるものがあったりして

私も相当年老いた(?)というか、人生経験を重ねたのだなあ、と改めて

思ったりしてました。

 

是枝監督の受賞インタビューで語った次の言葉にも泣かされました。

「・・・もうこの世界には居なくなったけど、僕を産んでくれた父母に感謝します。

そして僕を父親にしてくれた妻と子に有り難うの思いでいっぱいです。・・・」

 

私も私をこの世におくってくれた父母には最近やっと「産んでくれて有り難う」を

言えるようになりました。

 

でも夫と子供には「私を母親にしてくれて有り難う」を言った事がありません。

今夜は無理でも、いつか、イエ、近いうちに夫と子供に言おう、

「私を母親にしてくれてありがとう。」

           :

           :

                      :

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする