開業医の妻のたわごと

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幸福の居場所

2013年11月25日 16時12分27秒 | Weblog

23日(土)にNHKTVで「養子縁組」の内容の番組があり、

何気なく見ていた。(途中から一生懸命観た)

 

私の周囲の友人たちには子供に恵まれなかった人がかなり多い。

そんな人たちに限って、かなりの子供好き。

 

たいていの人たちは40歳ぐらいまで不妊治療をしている。

 

私は30歳の時に授かった第1子・2子(双子だったので)は5ヶ月で

死産したが(前にブログに書いたが)、31歳で生まれた息子は今

元気で生きている。

「二人目はいつ?」と義父母に訊かれる度に少しつらい思いをしたが

ひとり居るだけで、本当に幸せなのだと最近つくづく思う。

 

そして、虐待のニュースを聞く度に「どうして子供をほしがっている人の

ところに生まれてこないのだろう」と、その理不尽さに悲しい思いをする。

 

さて、養子縁組の話に戻るが、その中で感動した言葉がある。

ある4人の子供を養子にしている夫婦Aが話した事の中で

「4人にいつも言ってます。私たちは家族よ。血が繋がっていなくても

大切な家族だからね。お父ちゃんとお母ちゃんも(夫婦)も

血縁がないのに家族になっている。それと一緒よ。」

 

本当にそうだ・・・と思うと泣けてきた。

彼女の顔がマリア様に見えてきた(私はクリスチャンでも無いし

今までマリア像をすばらしいと思った事もないのだが)。

何だか、神々しい。

 

もう一組のカップルBも素敵だった。

 

赤子で養子縁組をした後、子供にいつ血縁関係が無い事を知らせるのかが

一番の課題だそうだ。

 

A夫婦は子供たちに幼い頃から話している。

4人のうちの一番上の女子(20歳ぐらいか?)は「実の両親に会いたいと

思わない」と言い切った(本心はわからないが)。

2番目の男子(小6ぐらいか?)は「産んでくれた両親に会い、なぜ、僕を

育てられなかったのかを訊きたい。ただ訊きたいだけ。」と正直な胸の

うちを話した。

 

「がんばらない」の著書で有名な諏訪中央病院(もう引退されている?)

の院長(元?):鎌田 ドクターは自分が養子だったことを35歳まで

知らず、その後、実の親の消息を探し回ったと本に書かれていた。

 

養子縁組には肯定派と否定派がいると思う。

 

私は普通に両親が居て、兄が居て、そして大人になって

しかも、周囲の友人たちは普通の家族に育った人ばかりだったし

(知らなかっただけかもしれないが)

養子縁組の事や両親が離婚して継母や継父に育てられた人の話を

近くで聞いた事もなかったので

恥ずかしい話だが、正直に言うと、

数年前まで、どれも「対岸の火事」のような事だった。

 

最近、両親が離婚している人の話を聞く機会も多い。

 

友人たちが離婚してしまうケースも多々ある。

 

皆、それぞれに理由があるのだろうし、彼らの気持ちのすべてを

知る事もできないが、今回、「夫婦は血が繋がってないのに家族

なんだから、養子を家族にするのは自然な事。」と言う言葉に

本当に感動し、納得できた。

 

うまくいかない養子縁組もあるとは思うし、私には同じことはできないが

これから先、望まれずに生まれてきた赤ちゃんが虐待されるぐらいなら、

もっと養子縁組が普通の事になればいいと思う。

 

今回観たNHKの「養子縁組」を取り上げた番組は

人生のあり方、人としての生き方、人間の幸福のありか、について

深く考えさせられた内容だった。

 

 

 

コメント (2)
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