このお盆ホリデーにカナダへ行っていた事は前の記事に書いた。
さて、今回の旅でちょっと驚いた事を少し。
カナダと言えば、どこもかしこも湖だらけ・・・コレが私のイメージだった(地理も不得意!)
のに、飛行機の窓からカナダを見下ろしても、湖が見えない・・・というか無い!
隣に居るオッサンに訊いたら「バカか。僕たちの行く所は西海岸なんだよ。」
(ヾ(゜∀゜)ノ ハイハイ!私、バカです。べ~~~!)
そう言われれば、機内で仕方なしに読んだ旅の本「カナダ」によると目的地の
バンクーバーは西海岸にある。
10年ほど前に母と息子と3人で米国旅行をした時は知人を訪ねて、クリーブランドや
ミネアポリスに行ったのだけど、眼下は湖だらけだった。
そうや、あそこらへんはどちらかと言うと五大湖に近かった(エライおおざっぱな地理の説明でゴメン)。
今回、関空からバンクーバーへの便は無かったので伊丹空港→羽田空港→成田空港と乗り継ぎ
ながら、バンクーバーへ向かったのだが(それだけでヘトヘトの私)、ホテルに着くやいなや
私は荷物はそのままでベッドに横たわった。
(荷物はいつも全部オッサンが持ってくれていて基本的に私はパスポートとお茶だけ入れた
ポシェットしか持ってないので、荷物をどうにかするなどの気はさらさらないが)。
夫はくたばっている私を残して、街歩きに行った。
2時間程寝たが、何か「クワ~ン、クワ~ン」と言う鳴き声がやけに煩かったので
窓の外を見た。
ん?鳩???
オッサンが戻ってきたので「な、あの白いのん、鳩かあ?いっぱいおるで。」
と隣の低めのビルの屋上(芝生になっていた。私たちの部屋は8階)の鳥を指して訊くと
「バカか。カモメや。近くに鳩も居るよ。大きさの違いでワカルだろ。」と言われた。
あ~、ほんまや。やっぱアタチはアホやわ。
ビルの間の遠くにヨットハーバーも見える。
海が近いからや。(*^_^*)
鳩とカラスはあまり好きではないが、カモメはカワイイ。(色が綺麗ってやっぱ得ね)
何羽も飛び交っている姿を見たら、ちょっと元気が出てきた。
ので、街歩きから帰ってきたばかりのオッサンに
「街にちょっとだけ行きたい。このままやと、お腹もすかへんし。」
とお願いして、ちょっと渋るオッサンと街に出た。
カナダにも先住民が居て、そこへ英国人とフランス人がやってきて、チャンチャンバラバラを
繰り返し、ようやく落ち着いたかと思われた頃に、西海岸で金(カネとちゃうでキンやで)が見つかり
そこへ欲深の米国人がまた小競り合いに加わったという歴史がある為、
お土産物のお店には先住民の歴史を偲ばせるような小物
(羽のついたお守りみたいなキーホールダーなど)が多かった。
バンクーバーの中心街は綺麗なショップが整然と並んでいたし、歩道もそれなりに
綺麗だったが、1時間程の散歩(ウインドウショッピング)の間に5人程の物乞いたちに
会ったのには驚いた。
ある人は大きな犬を連れて歩道に座り込んでいた、前にドーネーション用の缶を置いて。
ある人はバイオリンを弾きながら交差点に立っていた(身なりは汚れ、やはり寄付を乞うていた)。
ある女性はソプラノで歌っていた。
カナダは社会保障が行き届いていると思っていたので、とても不思議な気がした。
夫曰く
「この街の中心から5分程横にそれると、目のすわったような浮浪者がウヨウヨ居て怖かったから
遠巻きに歩いた。あそこへは行かないほうがいい。」
後で、ガイドブックを見ると、そんな箇所があると書かれていた。
日本にもホームレスの人は多く居る。
大阪の中之島あたりには段ボール+青色のビニールシートの家に住んでいる人が
多く居る。が、道ばたでお金を無心するような人は居ない。
彼らの家は結構きちんと出来ていて、それを楽しんでいるように見える時さえある。
お国事情はそれぞれだ。
数日間旅したぐらいでは何も判らない。
が、綺麗な町並みに物乞いは似合わなかった。彼らにどんな過去があったのか・・・
訊いてみたいような気がした。
フェリーに乗った事も書いたが、フェリーの正面に高々とエリザベス女王の肖像(写真か?)が
飾られていることにもチト驚いた。
準植民地(総督が派遣されているらしい)とはいえ、今や独立国。
日本では考えられない光景だ。
カナダの食べ物は・・・う~ん・・・私の体調もイマイチだった為、あまり観察しなかったが
米国や英国と似たり寄ったり。私的にはお口に合わない。
(お腹がよく痛くなるクセに食い意地のはっている私としては食べ物に関しては
カナダへはもう行きとうない)
フランスやイタリアは、そこそこ食べられた(行った店が良かったのか・・・?)。
実は話はここからが佳境(って、すでに書きすぎやろ!)。
この旅で一番のハイライトは
うちのオッサンが、レンタカーを空港近くの事務所で返す時に切れた事。
うちのオッサン、英語はどうにか読めるので、旅の手配は全部やってくれる。
ホテルの予約も現地のHPでしてくれる。
が、全く話せまへ~ん。
話せなくても、個人旅行の海外旅行も、だいたいがスムーズに行くので、
私の出番は全くなく、というか、いつも旅中は疲れているので、他人に日本語さえ話す気力が
失せている私は、レンタカー返却時にもカウンターに向かう夫を見送り、オフィスのソファに
座っていた。
ぼ~っとしていると、夫の大声が・・・。
あわててカウンターに向かった。
「この書類を見てください。フューエルフィーは込みだから、満タンで返さないで0Kと
書いてあるじゃないですかっ!!!」
と英語で言いたいのに言えなくて
顔を真っ青にし、「ノー!フューエルチャージ」と何度も繰り返し叫んでいる。
どうやら、高額なガソリン代を支払えと言われているようだった。
ヨッシャ~!私の出番や!!!(実は片言しか言えない私だが火事場の力はある。笑)
「あのね、夫がこう言うてます。『契約書には、ガソリンは満タンにしなくてもいい。それは
その価格は込みになっているから。と書かれています。』調べてくださいよ。
夫が納得いかない限り私たちは、お金を払わないし、ここを動きませんから。」
と冷静に・・・イヤ・・・普段は冷静な私だが・・・いつの間にか夫の怒りが私に乗り移っていた。
「ばかやろう!高すぎるぞ~!その料金間違っているぞ~!何とかせんかい!!!」
と私が血相を変えて、がなっている間に、その男性店員はついに諦めたのか(?)
「わかりました。では使ったガソリン分を街中のガソリン代で計算して、
その分だけいただきます。」と言った。
夫にそれで良いか訊くと、「良い」との事だった。一件落着!(^^)V
帰路の飛行機で夫が「腹立った時、何も言えないのは困るから英会話勉強しようかなあ。」
とポツリと言った。
へへへへ・・・苛めてやる。特訓してやる!!!
ふつふつと夫に対する闘志がわいてきて、にやけてくる私。
帰国した翌朝、夫に「今日からやる?」
と訊いたら、
「気が変わった。年に2回ぐらいしか行かないのに意味ないし。」と言いやがった。
え~~~~!!!
やっぱ、お前も勉強キライか・・・
父ちゃんも母ちゃんも勉強嫌い。
息子の将来が思いやられるぜ・・・(。_・)(←なんでここで息子が登場するん???)
追記:①特にビクトリアはカモメのフンだらけ。オッサンが早朝に散歩していた時に
蒸気で掃除しているタンク車に出会ったそうだ。
パリの石畳はマドモアゼルたちの飼い犬の糞だらけで、
やはり散水車の人が掃除してたなあ。
②バンクーバーのホテルでカモメの鳴く声がやけにウルサイから、ここには住めないわ、と
思った私だが、帰国後、今住んでいる家では早朝からカラスが超ウルサイのに気づいた。
「住めば都」とはよく言ったものだ、カラスがウルサイとは思った事がなかったわん。
*最後まで読んで下さった皆様、お付き合い有り難うございました。m(__)m