開業医の妻のたわごと

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歯をくいしばる

2013年02月11日 14時16分47秒 | Weblog

我が家では雑誌「週刊新潮」を定期購読している。

一応?待合室用に買っているのだが、

届いたら、真っ先にアタクシが読む。

 

もちろん、しっかり手は洗い、背筋を伸ばして、折り目正しく(ん?イヤ、折り目はつけへん)

雑誌とはいえ汚さないように読む。

 

で、毎週必ず読むのが「国家の品格」で有名になった数学者:藤原正彦氏の

エッセイ:管見妄語。

これがなかなかオモシロイ。

 

が、今日はそのエッセイについてではなくて、

時々読む川上未映子氏のエッセイ「オモロマンティック・ボム」のお話である。

 

彼女は2008年 に第138回芥川賞を『乳と卵』という作品で受賞したので

記憶にある人も多いと思う。

 

今週号(2月14日)の彼女のエッセイによると、去年出産し、その後

1年間、体調不良らしい。

原因の元凶は睡眠不足のようだが、彼女は第2の原因を最近突き止めたのだ。

 

それは、色んな場面で(おむつ替えの時、玉ねぎを切っている時、髪を洗う時、

行数を数える時、鍋を洗う時、洗濯物を干す時、スーパーで卵を手に取る時、etc)

無意識に歯を食いしばっている事に気がつき、その後、家では口をぼうっと

開けて過ごす事にした結果、肩や首がゆるみ、気持ちも穏やかになって

「まあいっか」みたいに状態になり、最近はかなりハッピーになったと言う。

 

(!o!)オオ!

 

彼女の今回のエッセイを読んで、ビックリしたのは私。

何をかくそう(隠してへんが)、この私も数年前まで、全く同じ症状だったんだ。

(いつから始まったかは定かではないが)

 

気がつくと、家にひとりで居ても、いつも歯を食いしばっていた。

特に何かにひどく悩まされているとか、怒りが身体中に充満しているとか

そんな事がなくても・・・(イヤ、あったかもしれない・・・)

いつの間にか、歯をくいしばっている。

そしていつも疲れている。

 

数年前のある日、いつも歯をくいしばっている自分に気がついたのだ、突然。

止めた。

食いしばるのを止めた。

イヤ、すぐに止められたワケでは無い。

クセのようになっていたので、毎日、努力して、止める方向に自分の気持ちを

持って行った。

 

いつ直ったんだろう。

 

川上女史のように「口をぽかんと開ける」方法を取ったワケではないが

いつの間にか、歯を食いしばるクセは無くなっていた。

 

今は毎日、色んな事が起きても

「ま、なるようにしかならへん」と、かなり流せるようになった。

心の中はどちらかというと平和である(何事もすぐ諦めるからか?)。

 

もし、何かに悩んで、追われて、歯をくいしばって生きている人がいたら、

まずは、「歯を食いしばる」事を止めてみよう。

肩の力が少しは抜けて、悩みの解決の入り口に一歩足を進める事ができると思うから。

 

コメント (6)
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