花森えりか My Room

─愛と官能について語る部屋─

好きな歌手

2021-12-11 07:34:48 | 女って不思議
 他人(ひと)のことは言えない。男性編集者Sさんが、あるタレント女性と握手して来たと、嬉々として言った時、呆れてしまったが、私も好きな歌手がいる。チェッカーズのフミヤである。
 けれど私はSさんと違い、あくまでもテレビ画面で見るフミヤが好きなので、直接会いたいとか握手したいなんて思わない。
 しかも、歌っている時のフミヤが好きなのである。
 以前、トーク番組に出演したフミヤを見て、その話しぶりや内容には少し失望してしまった。やはり歌っている時だけが素晴らしいと感じる。
 フミヤの魅力は何だろうと考えると、その歌と表情と振り付けのパフォーマンスと感じられる。
 笑顔や、はにかみは、純真無垢な少年のよう。寂しがり屋で、少し不良っぽく、繊細で、あどけなくて――と、そんなところに魅力があると私には感じられる。
 ただし、あくまでもテレビ画面に映るフミヤであって、実際はどのような人間であるかは、一向に関係ないのである。
 だから週刊誌やマスコミが作る虚像のフミヤも実像のフミヤも、全然見たいと思わなくて、ただひたすらテレビに映るフミヤに魅了される。
 映画俳優をスクリーンの中だけで魅了されるのと同じである。性格や人間性や私生活などを知ったら、幻滅してしまいそう。
 先日、文房具店で、歌手のブロマイドが陳列してあり、その中にフミヤの写真もあった。あまり、いい写真ではなかったこともあり、買わなかった。
 けれど、フミヤの写真とかポスターなどを机の前に飾ったら、とても仕事をする気になれないような気がする。
 やはり、机の前の壁には、カレンダーを掛けておくのが、一番いい。
 話は変わるが、1日に何十回とカレンダーを見るのが、私にとっては習慣というより、まるで趣味のよう。見るのが楽しくもあり、さまざまな想いが湧き上がるのである。
 テレビは一日中ほとんど見ないが、映画の洋画劇場とチェッカーズが出演する番組だけは見る。
 現在、ビデオレコーダーに、『神様ヘルプ』『ジョニー君の愛』『涙のリクエスト』『ポップスター』『ソングフォーUSA』『ネクストジェネレイション』『ナナ』などが録画してある。『星屑のステージ』も録画したが、うっかり消してしまった。
 昼食の後、コーヒーを飲みながら、それらの録画の1曲か2曲を視聴するが、毎日見ていて、よく飽きないものだと自分で自分に呆れている。
 先日、親しい知人とお酒を飲んでいる席で、
「フミヤってセクシーで大好き」  
 と言ったら、冷やかされるようなジョークを言われてしまい、まさかと笑ったが、ちょっぴり恥ずかしくなってしまった。私は、あくまでもテレビ画面で見るフミヤが好きなのだという気持ちは、その知人には理解できなかったようである。
 ところで、たまには映画を観に行きたくなり、チェッカーズの『ソングフォーUSA』を観に行く予定だったが、とうとう行けなかった。
 執筆の合い間に映画ぐらい観られるように、今後は時間を無駄なく有意義に過ごそうと思う。
 などと言いながら、今日一日で、このエッセイ5枚しか書けなかった。
 反省しながら寝ようと思う。

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