花森えりか My Room

─愛と官能について語る部屋─

要注意の避妊薬

2011-11-28 19:06:36 | 男と女
 避妊フィルムは、柔らかな感触のフィルムで、膣液に溶けて子宮口で精子に作用する避妊薬です。あまり他人には言わないけれど、好奇心から、使用した経験のある女性は少なくないと思います。
 コンドームの避妊法とは、女性にとっても男性にとっても、当然、結合時の感触が違い、良好と言えるでしょう。
 けれど、その避妊フィルムを膣の奥に挿入するのは、結構、むずかしいんです。五センチ四方の薄いフィルムを、二、三回折りたたんで指先に乗せ、それを膣奥に挿入するやり方です。
 指先をかなり奥まで入れても、子宮口に届いている感覚がなくて不安な気がします。
 それに、指先の避妊フィルムが、ラブジュースにくっついて溶けかかってしまうんです。膣液に溶けるようにできているので、秘部が濡れていると付着してしまうからです。
 挿入しやすい姿勢は、タンポンを入れる時と同じで、膝を立てるやり方。ベッドに、うつぶせの姿勢で腰を上げ、右手を秘部に当てて避妊フィルムの挿入をしながら、
「ああン、入らない」
 なんて、悩ましく、お尻を浮かせたり、うごめかせたりするのは、決して男性の眼を意識しているわけではありません。
 けれど、傍で見ている男性にとっては、
「まるでオナニーして、悶えてるみたいじゃないか」
 なんて昂奮して、後背位の体位で、女性の腰をかかえ込んでしまい……。
「ダ、ダメよう、まだ、奥までフィルム入れてないから」
 慌てて、彼の手から逃れようと、腰をくねらせたり、ずり上がったり……。
「そんなの入れるより、おれのコレ、入れてやる」
 刺激されてしまった欲望を、男性が抑えきれないように、慌ただしく甘美な結合を果たそうとして……。
 避妊フィルムは、膣の途中で溶けかかったままです。それなのに、「ああン、いいッ」なんて女性も口走ってしまい、2人とも、つい夢中になって避妊に失敗、ということもあるので、気をつけなければならない避妊薬です。