花森えりか My Room

─愛と官能について語る部屋─

朝から夜まで

2011-05-11 10:21:54 | 男と女
 好きな男性がいると、女性の体って、いつもモヤモヤと熱っぽい感じになるんです。
 その男性と、したくてしたくて――品のない言い方をすれば欲情しっ放し、と言いたくなるくらい。(ある男性は、発情しっ放し、なんて表現しました。)
 朝、目が覚めたとたん、さっと起きられません。ベッドにうつぶせになって、押しつけた乳房や下腹部が、もう、甘く疼き出す感じです。
 そのうち、そこはかとない快感が、体中に広がり始め、
(ああ、彼に抱かれたい、おっぱい吸われたい、アソコを……!)
 と、頭の中は淫らな欲望で熱くなり、乳房を、下腹部を、シーツにこすりつけずにいられなくなるんです。
 それが朝の儀式みたいなものです。
 ようやくベッドを出て、トイレに行けば、下着の股間部が湿っているのに気づいて悩ましくなったり。
 ウォッシュレットの水流に、つい感じてしまい、「ああ」なんて熱い吐息をついたり。
 服に着替え、洗面をすませて、キッチンへ行きます。
 フルーツ皿に盛りつけてあるバナナを眼にしたとたん、彼のアレを連想し、食欲&性欲が同時に湧き……。
 日中、電話で彼の声を聞くと、傍に誰もいなければ、もう片手でバストをギュッと握り締めたくなってしまったり……。
 電話を通して聞く、好きな男性の声は、肉体の芯を甘く疼かせるほど魅力的だから無理もありません。
 夜は狂おしい欲望と嫉妬に身を焦がし、浴室では、彼に愛撫される体がいとしくなって、あちこち触ってみたり。
 スタンドの灯を消したベッドでは、悶々として彼の名前を呼びながら、身代わりの枕を体のあちこちに押しつけて……。
 本当に恋する女って、朝から晩まで頭の中はアノことばかり、かも──。