花森えりか My Room

─愛と官能について語る部屋─

年齢差のある男性

2009-11-18 14:29:27 | 告白手記
 初体験の男性が12年上で、2人目の男性が15年上。そのころの私が、何故、比較的年齢差のある年上男性を好きになったのか、自己分析しても、よくわかりません。
 たとえば、よく言われるように、ファザー・コンプレックスがあるのではないかという考えもあるかもしれませんが、私の父はごく普通の穏やかでやさしい父で、特に溺愛されたとか、父の愛に飢えて育ったとかいうこともありません。
 やはり、大人の男性に惹かれたのだと思うんです。きっと精神的にマセていて、大人の男性でなければ魅力を感じなかったし、男女関係になれなかったのでしょう。
 何故なら、異性としてお付き合いする同世代の男性も、周囲にはウジャウジャ……というほどはいませんが、いないわけではなかったからです。
 高校までは公立の共学ですから、クラスメートの男子、委員会やクラブ活動などで親しくなる上級生、よく会う従兄とか……。
 そんな同世代の異性と、2人きりで公園を歩くとか、映画を観に行くとか、ラブレターをもらったりとか、互いに異性を意識し合う関係の人は何人かいたんです。
 短大時代は女子ばかりですけど、大学祭などに誘われて行くと、ボーイフレンドができたりして、稚(おさな)いデートをしたりするようになることも。
 あの人も素敵、この人も素敵、なんて、精神的に多情だったと言えるかもしれません。
 でも、そんな男性たちとは、キスとか抱擁とか肉体の交わりをする気にはなれないんです。
 若い男性独特の、自制できないような欲望には、拒否反応が起こるのかもしれません。嫌悪感とか不潔感、と言ったら、オーバーですけど、それに近い感覚と言えるような気もします。
 喫茶店で、詩や小説の話、恋愛や自殺や死についての話などをしている時は、楽しくて有意義で、何時間でも一緒にいられるし、ラブレターをもらうのも大好き。何度も読み返すほど、うれしくてうれしくて、宝物みたいに大事にしてました。
 けれど、たとえば、公園を歩いていて、手をつながれて、その手が何故かべたっと汗ばんでいると、気持ち悪くて、慌てて手を離してしまう。
 空想でキスシーンを思い浮かべると、ワクワクするような幸せな気分になるのに、現実に、「キスしていい?」とか言われると、激しく首を振って帰って来てしまう。羞恥からというより、嫌悪的な拒否に近い感覚のせいだったような気がします。
 ところが、比較的年齢差のある年上男性に対しては、そういう感じが全くなかったんです。安心して腕の中に抱き締められ、安心して甘えられ、安心して唇を重ねられ……という感じに。それで、そのころは同世代の男性たちとデートの経験はあっても深い関係にはならず、大人の男女関係になるのは、比較的年齢差のある年上の男性、ということになったのだと思うんです。

2人目の男性

2009-11-06 16:39:43 | 告白手記
 2人目の男性といっても、大人の男女としてお付き合いしたという意味ですけど、プラトニックの関係がずっと続いたんです。
 何故なら、約1年後に結婚する男性とは変わらずに月に1度ぐらいは、結婚して新居となる小さな家で愛し合ったりしてたからです。同時期に2人の男性と肉体関係を持つなんていうことはできない、純情な私だったんです。
 2人目の男性は35歳。当時の私より、15年上で、小学校の教師です。私が小学5年と6年の時の担任の先生で、彼にとっては教師になって初めて教えたのが、私たちだったんです。
 その時のクラスメート同士、20歳になる年なので、その記念にクラス会が開かれたんです。それで、担任だった先生と話している時に、まだ独身であることとか、引っ越したばかりとかいうことを知ったり、本の整理を手伝って欲しいと言われ、半分は遊びに行くつもりのような感じだったんです。
 その日は、本の整理より、話をたくさんしたんです。彼は大学を卒業した後、病気をして、入院して、それから教師の職についたことなども。
 手紙のやり取りも、ずいぶん、しました。勤務先で、教師だからといって肩肘張って生きていると、精神的に疲れきってしまい、○○(私の名前)さんと過ごすと心が安らぐ、というようなことが、よく書いてあって、小さな驚きでした。精神的に疲れるというような感じが、意外だったんです。しかも、後日、その文章を思い出すようなことを、知ることになったんです。