漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

心癒される書

2013-06-08 06:42:47 | 雑記
 こころ   夏目漱石
 忘れえぬ人々   国木田独歩
 愛の試み   福永武彦
 邪馬台国はどこですか?   鯨統一郎
 日本語は天才である   柳瀬尚紀
 残像に口紅を   筒井康隆
 隠された十字架-法隆寺論-   梅原猛
 蒼林堂書店へようこそ   乾くるみ
 雪の夜話   朝倉卓弥
 なみだ特捜班におまかせ!   鯨統一郎
 亜愛一郎の狼狽   泡坂妻夫
 フェルマーの大定理が解けた!   足立恒雄
 ジャズ ベストレコードコレクション   油井正一


 うーん、我ながら一貫性がない。
 しかもこんな時期に漢検と関係ない記事を載せるなんざ、やっぱりこれは現実逃避なのかな?? (汗)

現代仮名遣い

2013-06-02 19:10:01 | 雑記

 漢検の勉強を始めるまで、私は文化庁が定めた「現代仮名遣い」をちゃんと読んだことがなかったのですが、改めて読んでみて、連濁のところのルールには「??」でした。

 言い尽くされていることとは思いますが、「新妻」は「にいづま」なのに「稲妻」は「いなずま」が正しい仮名表記とされているのですね。「融通」が「ゆうずう」だというのも、なんとも納得感がありません。

 記載されているルールを要約すれば、仮名表記は発音の通りに書き、かつ、「zi」「zu」の音は「じ」「ず」と書くのを大原則としつつ、その例外として、連濁の場合には「ぢ」「づ」と書くこととされています。例えば「新妻」は新しい妻のことで、「妻(つま)」と書いてそれを濁って読むのだから「(にい)づま」と表記するということですね。

 ここまではなるほどという感じですが、ここからがいけません。「新妻」とは違い、「稲妻」や「融通」は、二語に分解しにくいとして全体で一つの語とみなし、「zi」「zu」は「じ」「ず」と書くとの原則に従って「いなずま」「ゆうずう」と書きなさいということなのですね。

 「現代仮名遣い」が制定されたときは私はもう社会人でしたので、これを学校でどう教えているのかは知らないのですが、子供達が混乱しないんですかね。「通(つう)」と書いて濁って読むのだから「ゆうづう」と表記しなさい、という方がずっと分かりやすいと思うのですが…

 まあ、「ゆうずう」が正しいけど「ゆうづう」と書いても良い、とはされているので、あまり目くじらを立てることはないのかな。


【手伝い】 はなぜ「てつだい」?

2013-06-01 19:52:16 | 熟字訓・当て字
 前々から思っていたのですが、 【手伝い】 という言葉、どうして読みが 「てつだい」 なんですかね??

 「伝(つた・う)」 に 「手」 がついて連濁になったのなら、読みは 「てづたい」 になるはず。本来 「てづたい」 なのが、発音のしやすさ (しやすいか?) から転化したのか、あるいはこれは熟字訓と言うべきものなのか。
はて・・・

〇〇之〇

2013-06-01 08:21:53 | 四字熟語
 今日は、試験本番までに自分の課題としたことの一つ、「〇〇之〇」という形の四字熟語を復習しています。
 前にも書いた通り、そのまま四字熟語の問題として出題されることはないと思います(かつて出題されたことはあるのでしょうか?)が、習得していれば正解できる書取や読み、故事・成語・諺の問題がかなりあることが、改めて感じられます。

 【棣鄂之情】
  ていがくのじょう   兄弟が仲むつまじくする情。
    ⇒ 「棣鄂」の音読み問題として、平成22年度第1回、平成24年度第3回で出題。

 【徙木之信】
  しぼくのしん   約束を実行するたとえ。
    ⇒ 故事・成語・諺の書き問題として、平成22年度第3回で出題。

 【鷸蚌之争】
  いつぼうのあらそい   両者が譲らずに争っていると第三者が骨を折らずに利益を横取りしてしまうことのたとえ。
    ⇒ 故事・成語・諺の書き問題として、平成22年度第3回で出題。

 【垂拱之化】
  すいきょうのか   天子の徳化によって、自然と天下が平穏に治まること。
    ⇒ 「スイキョウして天下治まる」の形での故事・成語・諺の書き問題として、平成24年度第2回で出題。

などなど、枚挙に遑がありません。
 こういうことを実感できるとまた勉強に意欲が湧いてきますが、ということはつまりは、「漢検に合格することが目的の勉強」の域はまだまだ脱せられないということですね。 ^^;

 今日から6月。今月末に迫った漢検での合格は、実感として厳しくなってきているように思いますが、めげずに頑張って行きたいと思います。


<「漢検・四字熟語辞典 初版」の記載ページ>
(第二版とは記載ページが異なるかもしれませんが、初版しか所有していないので、ページ相違の際はご容赦ください。)

 【棣鄂之情】  P.345
 【徙木之信】  P.240
 【鷸蚌之争】  P.90
 【垂拱之化】  P.276