続いて裏面です。
(六) 熟字訓・当て字 10/10 点
今回も無事にフルマークでした。
新出の 「鉄刀木(たがやさん)」「側金盞花(ふくじゅそう)」が印象的。一方で「樹懶(なまけもの)」「秧鶏(くいな)」は、平成15年度以降で実に5回目の出題でした。四文字熟語は 27-1 の「没分暁漢(わからずや)」に続いての出題。今後もちらほらと出されそうですね。
(七) 熟語の読み・一字訓読み 10/10 点
ここも満点。
「賻儀/賻る(ふぎ/おく・る)」は 19-2 の過去問。「霾(つちふ)る」は(一)の訓読み問題で平成15年以降4度出題の頻出語です。「霾翳(ばいえい)」の「霾(ばい)」が少し読みにくかったでしょうか。
(八) 対義語・類義語 16/20 点
6. 廃頽 ≒ 式微
9. 郷関 ≒ 桑梓
両方ともまったくわからず。どちらも「辞典」の見出し語ですから、「易しかった」とおっしゃるリピーターの方が多いのも頷けますが、逆に言うと、「辞典」見出し語は本試験では新出であっても「易しい」と言われてしまうという、恐ろしい状況になったと言うべきでしょうか。(汗) 私にとっては十分に「難しい」問題でした。
(九) 故事・諺 18/20 点
2. ブンゼイ 膚を咬み虎狼肉を食らう 蚊蚋(正字は、「蚋」の旁に草かんむりがつきます)
「蚊蚋」は 25-2 で音読み問題として出題。その時も読めず、今回も書けず・・・
実は一度も書いたことがなかったのですが、試験本番中は、「目が字体を覚えていて書けた!」と思っていました。ところが「蚋」の正字の旁の部分、私は「廿」と書いてしまったところ、正しくは草かんむりでした。なんでそんな覚え間違いをしたかと言うと、明朝体の活字だと、ぱっと見ではその部分が「廿」に見えるからなのでした。ちゃんと覚えていなかったというだけのことですが、惜しかった~~
3. 雲は無心にして シュウ をいず。 岫
4. ウソ の雄は晴れを呼び雌は雨を呼ぶ。 鷽
どちらも新出で、かつ、諺自体は知りませんでしたが、無事に正解。ここの設問((八)の対義語・類義語も)の新出問題は、漢字が書けないというより、書くべき漢字がどれなのかがわからないというのが多いですが、今回のこの2問は書くべき漢字は文意から分かりやすいので、そういう意味では新出問題としては易しかったかもしれません。
ついでのコメントですが、リピーターを続けていて自分として学習済の漢字や熟語が増えていくと、本試験での誤答はこの「書くべき漢字がどれなのかがわからない」パターンの方が多くなっていきます。今回の(八)の「式微」などはその典型ですね。「式」も「微」ももちろん書けるのですが、「式微」という熟語を知らなかったのでできませんでした。漢字そのものではなく語彙の豊富さが試されている問題と言えるでしょうか。
(十) 文章題 27/30 点
6. ハンサ 煩瑣
「煩」が思い出せずに焦りましたが、あとから浮かんできて何とか正解。
8. ホウスン 方寸
「方寸」という熟語が自分の語彙になく、上に書いた「書くべき漢字がどれなのかがわからない」パターンでしたが、文脈から必死に推測して何と正解! ちょっとびっくりしました。でもこれも「辞典」の見出し語ですから、ネット上では「易しかった」と言われてしまうのかな?
9. テイセイ 提撕
読み問題で何度も出題され、25-2 では類義語としても出題されている本試験では定番の熟語ですが、「テイセイ」との音と文脈からこの熟語が浮かばず。文章自体が難しくて文意が良くわからなかったのが敗因でした。
ア. 循って したが・って
一生懸命文章を読んで、「めぐ・って」か「したが・って」かさんざん迷ったあげくに「めぐ・って」と書いて×。う~ん・・・
今回、27-1、27-2 に比べると学習の時間が取れ、それなりの準備ができて臨んだ本試験でした。改めて基礎を固め、「自分にとっての既往問題を落とさない」ことを目標に取り組みましたが、結果的には「滲」や「褐寛博」を落とすなど、その目標が達成できなかったのは残念でした。ですが、得点そのものは自己最高(これまでは175点でした)の更新ができたようなので、まずまず満足しています。
数日前にご報告しました通り、4月からは放送大学の大学院で、新しい取り組みを始めます。もちろん普通に仕事をしながらですので相応に忙しくなりそうですが、漢検一級への取り組みも可能な限り続けて行きます。引き続きよろしくお願いします。
(六) 熟字訓・当て字 10/10 点
今回も無事にフルマークでした。
新出の 「鉄刀木(たがやさん)」「側金盞花(ふくじゅそう)」が印象的。一方で「樹懶(なまけもの)」「秧鶏(くいな)」は、平成15年度以降で実に5回目の出題でした。四文字熟語は 27-1 の「没分暁漢(わからずや)」に続いての出題。今後もちらほらと出されそうですね。
(七) 熟語の読み・一字訓読み 10/10 点
ここも満点。
「賻儀/賻る(ふぎ/おく・る)」は 19-2 の過去問。「霾(つちふ)る」は(一)の訓読み問題で平成15年以降4度出題の頻出語です。「霾翳(ばいえい)」の「霾(ばい)」が少し読みにくかったでしょうか。
(八) 対義語・類義語 16/20 点
6. 廃頽 ≒ 式微
9. 郷関 ≒ 桑梓
両方ともまったくわからず。どちらも「辞典」の見出し語ですから、「易しかった」とおっしゃるリピーターの方が多いのも頷けますが、逆に言うと、「辞典」見出し語は本試験では新出であっても「易しい」と言われてしまうという、恐ろしい状況になったと言うべきでしょうか。(汗) 私にとっては十分に「難しい」問題でした。
(九) 故事・諺 18/20 点
2. ブンゼイ 膚を咬み虎狼肉を食らう 蚊蚋(正字は、「蚋」の旁に草かんむりがつきます)
「蚊蚋」は 25-2 で音読み問題として出題。その時も読めず、今回も書けず・・・
実は一度も書いたことがなかったのですが、試験本番中は、「目が字体を覚えていて書けた!」と思っていました。ところが「蚋」の正字の旁の部分、私は「廿」と書いてしまったところ、正しくは草かんむりでした。なんでそんな覚え間違いをしたかと言うと、明朝体の活字だと、ぱっと見ではその部分が「廿」に見えるからなのでした。ちゃんと覚えていなかったというだけのことですが、惜しかった~~
3. 雲は無心にして シュウ をいず。 岫
4. ウソ の雄は晴れを呼び雌は雨を呼ぶ。 鷽
どちらも新出で、かつ、諺自体は知りませんでしたが、無事に正解。ここの設問((八)の対義語・類義語も)の新出問題は、漢字が書けないというより、書くべき漢字がどれなのかがわからないというのが多いですが、今回のこの2問は書くべき漢字は文意から分かりやすいので、そういう意味では新出問題としては易しかったかもしれません。
ついでのコメントですが、リピーターを続けていて自分として学習済の漢字や熟語が増えていくと、本試験での誤答はこの「書くべき漢字がどれなのかがわからない」パターンの方が多くなっていきます。今回の(八)の「式微」などはその典型ですね。「式」も「微」ももちろん書けるのですが、「式微」という熟語を知らなかったのでできませんでした。漢字そのものではなく語彙の豊富さが試されている問題と言えるでしょうか。
(十) 文章題 27/30 点
6. ハンサ 煩瑣
「煩」が思い出せずに焦りましたが、あとから浮かんできて何とか正解。
8. ホウスン 方寸
「方寸」という熟語が自分の語彙になく、上に書いた「書くべき漢字がどれなのかがわからない」パターンでしたが、文脈から必死に推測して何と正解! ちょっとびっくりしました。でもこれも「辞典」の見出し語ですから、ネット上では「易しかった」と言われてしまうのかな?
9. テイセイ 提撕
読み問題で何度も出題され、25-2 では類義語としても出題されている本試験では定番の熟語ですが、「テイセイ」との音と文脈からこの熟語が浮かばず。文章自体が難しくて文意が良くわからなかったのが敗因でした。
ア. 循って したが・って
一生懸命文章を読んで、「めぐ・って」か「したが・って」かさんざん迷ったあげくに「めぐ・って」と書いて×。う~ん・・・
今回、27-1、27-2 に比べると学習の時間が取れ、それなりの準備ができて臨んだ本試験でした。改めて基礎を固め、「自分にとっての既往問題を落とさない」ことを目標に取り組みましたが、結果的には「滲」や「褐寛博」を落とすなど、その目標が達成できなかったのは残念でした。ですが、得点そのものは自己最高(これまでは175点でした)の更新ができたようなので、まずまず満足しています。
数日前にご報告しました通り、4月からは放送大学の大学院で、新しい取り組みを始めます。もちろん普通に仕事をしながらですので相応に忙しくなりそうですが、漢検一級への取り組みも可能な限り続けて行きます。引き続きよろしくお願いします。