=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

新しい道が始まる

2008年12月01日 | 【日記】いろいろ
今日この日から私の第二の人生が始まる。
そう言っても過言でないイベントが今日あったのです。

それは、伊那技術訓練校木工課の入学試験。


私が職人の道を歩みだすまさしく登竜門なのです。
お付き合い先の社長に言われました。
「中田さん、もしも試験に落ちるようなことがあれば、これは神様の思し召しかもしれないよ。素直に諦めたほうがいいよ」
確かに人には向き不向きがあるので、そうかもしれません。でもそう簡単には諦められません。でも一方でたしかにその社長の言うとおりかもしれません。
そんな交錯した思いを持って臨んだ入学試験だったのです。

試験科目は、
現代国語、数学Ⅰに適性検査。

現国と数Ⅰは過去問が配布されているので、それをじっくり20年くらい前の知識を呼び起こすというか、完全に忘れていたので暗記も含めて準備し、85点狙いのつもりでした。


バスを使って学校まで向かった私はバス停からの距離と道を読み間違え、規定の試験開始20分前には着けそうになくなってしまいました。道については途中軽トラックで通りかかったおじさんに尋ねたところ、「すぐそばだから乗っていきな」と、ドラマのような暖かい対応をされ、ありがたく乗せて頂き学校に到着。
どうにか試験開始には余裕を持って間に合いました。

学校に入るとまずは下駄箱です。これも懐かしい体験です。
試験会場である教室に入ると既に試験生がそろっていますが、皆当然顔見知りでないですしある意味ライバルなので何の会話もありません。試験開始までひたすらみんな前の黒板を見て座っているだけです。私はこのような変な緊張感のある間抜けな間が結構好きです。
黒板を見てみると脇に週番という日直みたいなものとか、校歌もあるようです。これだけで懐かしさ100倍こみ上げてきて楽しい!っていう感じです。

しかし、ここで学ぶためにはまずはこの目の前の試験に突破しなければならないのです。
集中集中。

と思って始めたひとつめの試験、数Ⅰでは早速時間切れ。
「まじで落ちたかもー」
と思うくらい後ろに出てくる文章題、証明問題ができないどころか手付かずという、もっともあってはならない状態で答案用紙を前の席の人に回しました。
本当にヤバイと思いましたが、後の試験もあります。ここは20年前と違う、今までに学んだ?心の切り替えで現国、適性試験に臨みました。

適性試験は向きの変わった図の中から同じものを選べとかの文章題に加え、実際に体を動かし、1分間にボルトを所定の位置にいくつ移動することができるかといったような適性試験まで行われました。
ちなみに私は周囲のみんなよりも明らかに少なく、反射神経が衰えて歳のせいかなどと自己弁護しながらも少々ショックでした。

そんなこんなでとにかく試験は終了しました。
あとは神任せです。

学校からバス停までの帰り道に写真のような景色に出会いました。
こんな素晴らしい景色に囲まれた環境です、是非ここで学び生活をして、職人のスタートを切りたいと願っています。
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