=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

時代によって変わる

2011年01月23日 | 【お出かけ】木のむくまま
南房総田舎暮らし応援団の海辺の八兵衛さんの
古民家ワークショップの新年一回目が始まりました。

今回は地元の大工さんと床下チェックです。
3月から八兵衛さんが引越しするS邸での実地見分です。



こちらは白蟻被害ではないのですが、
床下の根太かけが折れてしまっています。
これをこれから修理して、床を貼ってフローリングに変更していく予定です。

また水平に写っている部分が根太という床板を支える部分ですが、
実際に役立っている部分は、欠きとってある上の部分だけだそうで
あんなに厚みはいらないそうです。

それを見て参加者のおひとりが言いました。
「ずいぶん贅沢な使い方をしているなあ」

でも、実は大工さんいわく、
「昔は自宅の山から伐ってきた木だったし、材も豊富にあったので、
むしろ手加工で薄く削る手間のほうがかかってしまうから、あれでいい」
のだそうです。
今と昔は違うんですね。

たしかに、
今製材所でバイトをしていますが、
山から伐ってきた丸太をフォークで運んで、
電車のような車に載せて大きなバンドソーで一瞬で、四角い柱に加工していきますが、
機械もなかった時代、
柱一本作るのも相当大変な手間だったろうなと思います。

「必要ないところは徹底的に手間をかけない」
これは家具作りでも同じだと思います。
その手間は、お客さんのコストにかかってきますからね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 教習開始 | トップ | 神戸レタス »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【お出かけ】木のむくまま」カテゴリの最新記事