=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

新年早々のラッキー 思いを引き継いで

2021年01月13日 | 【志事】独立を選んでからの日々
新年早々のラッキー!
長く探し求めていた「2寸鑿」の中古品を納得価格でゲットしました。
2寸鑿とは、その名のとおり刃幅が2寸=約6センチある大きな鑿です。通常使っている鑿(2枚目写真)は家具製作の場合は2センチくらいまでが多いので、その大きさがわかるかと思います。
新品もありますがオーダーだったり、数が少ないので高価で数万円~で迷っていました。中古も数が少なく、気が向いたときにチェックしていたのですが、偶然ヒット!見つけたときには思わず血が騒ぎ、速攻で注文しました。我慢して待っててよかった!

使用目的はひとつ、3枚目写真のこしかけづくりの組手。幅がちょうど6センチ、今までは幅の足りない鑿で2回に分けて加工していたのですが、これで一発でできるので精度も効率も上がり、何より気分が上がると思います!
「たったひとつの加工のために?」と思われるかもしれませんが、やはりそれがベストなんですね。たとえば昔の彫り物職人さんもひとつのカーブを彫るために、そのカーブに合わせた彫刻刀をあつらえたと聞いています。そのため数百本もの数を所有されている場合もあります。

そしてこの使い込まれ短くなってしまった穂と柄が、頼もしい相棒である証拠ですね、きっと元の持ち主さん(大工さんかと)が切れる道具として愛用されてきたのだと思います。しかも短いほうが使いやすいんです。

そんな思いも引き継いで、とにかく研いで使ってみるのが楽しみです。






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