=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

材木の趨勢

2017年12月28日 | 【志事】独立を選んでからの日々
少し前に山桜を仕入れている東北の製材所の方が南房総においでになる機会があったので、せっかくなので一杯やりながらお話させて頂きました。

われわれ家具やも良い素材がなければ家具は作れませんから、材木の上流の現場の情報は大変気がかりです。
木材をはじめ天然資源の枯渇化は今に始まったことではありませんが、やはり年々厳しくなっています。伺ったお話の中では、「今まで材木屋が東北から北海道に買いにいくことはあっても、北海道から東北にくることはなかった」という変化はとても大きいと思います。日本の木材資源の蓄積量は北海道が一番だと思うのですが、その北海道すら少なくなってきているという事実を物語っているからです。
 それから材木屋さんの商いも小さくなってきていて、多くの顧客に安定した価格で販売できるように在庫を一定量抱えるといういわゆる材木屋さんではなく、特定のお客さんを持っている業者または個人が高く競り落とした丸太に利益をのせて売るというスタイルが増えているようだということです。損がない利益確保型、語弊があるかもしれませんが材木ブローカーというほうがイメージがつきやすいかもしれません。このスタイルですと買う側が買うのであれば、どんどん値は上がっていくでしょう。

家具工房つなぎは銘木を好むというよりは一定品質の材をうまく活かしていきたいと思うので、少量を安定価格で売っていただける材木屋さんだと大変ありがたいんですね。
それでも今年仕入れた材は、数年前よりは20%以上アップしてますねー、ツライ(';')
来年もこの趨勢は変わらないのでしょうが、コストダウンも図りながらなんとかいい年にしていきたいものです。
コメント
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