気の向くままに、今日の話題をお届け

以前は、Gazooブログ「今日の話題は」をやっていました。
基本、忘備録的日記です。

瞬間燃費を考える

2010-02-21 22:51:32 | 燃費

今回は久々に燃費の話を。

自分なりに燃費のおさらい。
燃費とは、A地点からB地点の間を走り、その走った距離に対して消費した燃料をL(リットル単位)で割ったもの。区間燃費ともいえる。
ユーザーが評価する燃費は、主に「燃料を満タンにしてから次の給油まで走った距離を、給油量で割ったもの。」

いわば、この区間燃費の積み重ね。


対して10.15モードのカタログ燃費は「限定された理想的な条件」での短距離走行、いわば「極端に好条件で短距離の区間燃費。」
実際の「満タンから次の給油まで」の走行は、その「カタログ燃費測定条件より悪条件で走る」ケースが多いから、カタログ燃費の数値は出なくても当たり前。
かの徳大寺有恒さんは「間違いだらけの車選び」シリーズの中で、「ユーザーに対する欺瞞行為ともいえるだろう」と批判しているが、もっともだと思う。
かれこれ20年、この実情とかけ離れた燃費データを性能の目安としてユーザーは車を選んでいるのだから。

 


さて、今回の本題はちょっと違って、瞬間燃費はどうやって求めているのか、考えてみたい。


理屈から言うと、このような計算をしている事になる。
例えば、1分間の燃料消費量が30ccで60km/hで走っているとしよう。
60km/hとは、1時間に60km走る、という事です。
1時間は60分。
1分間の燃料消費が30ccなら30×60で1,800cc。 1.8L
つまり60kmを1.8Lで走れるから、この時の瞬間燃費は60÷1.8=33.333km/L となります。

 

面白いのは、仮に燃料消費が50cc/min消費する走りをしていても、100km/hで走り続けられれば、瞬間燃費はまったく同じの33.333km/Lになることです。

つまり、表示されている瞬間燃費が同じだとしても、その時の速度が速ければ速いほど消費する燃料も多い、という事です。

 

ここで考えなくてはならない事があります。
「自分の車は80km/hで走った方が60km/hで走るより瞬間燃費が良い」と言う場合を考えてみます。
A地点からB地点まで走った場合、高速道路で80km/hで走り続けられれば60km/hで走るより確かに燃費は良いはず。
でも、一般道路でのストップ・アンド・ゴーの環境で走った場合どうでしょう?
80km/hまでに加速するために余分に燃料を消費していたら、仮に80km/hで走って60km/hより瞬間燃費を稼いでも、この区間の燃費は60km/hで走る時より悪くなる事も考えられますよね。


逆に言うと、本気でエコドライブを考えるには燃料流量計が無いと不十分、とも言えますね。

 

瞬間燃費計が40km/Lくらいまでしか目盛りが無い車を例に上げてみましょう。
片やアクセルオフでアイドリングレベルまでしか燃料消費が下がらず、10ccは流れてしまう車。
片やフェーエルカットして1ccまで燃料消費を押さえる車。
この2台、30km/hの速度でアクセルオフにしても、表示は同じ40km/Lになります。
でも、実際は50km/Lと500km/Lと大きな違いが出ます。

そう意味では、メーカーも今後「燃料流量計」を付けてくれたほうがユーザーに対して親切といえるでしょう。

 

でも、3万円程度で後付の「燃費マネージャー」を装着する方法もあります。 →過去ログ

こいつのお陰で、Keiワークスでは苦労せずにカタログ燃費以上の数値を毎回出せ、片やシエンタは「ストレスの溜まる運転をしないと燃費が伸ばせない。」という事がわかりました。

 

私のKeiワークスはアクセルオフで1ccの燃料消費で走行し、対してシエンタは12ccは流れてしまいます。

アクセルオフで走る時間が長ければ長いほど、Keiワークスは燃費が伸ばせます。

これは峠道の登りで消費した燃料を、下り坂で取り返してくれる事を意味しています。
カタログ燃費の19.6km/Lと19km/Lの違いですが、片や余裕で20km/Lオーバー、片や16~17.5km/Lの実燃費の差。

実はこんなところにもその要因は有るようです。

 


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
まめ八 [2010年2月23日 19:41]
こんばんわ。
ソニカにも瞬間と平均の燃費計が付いていますが、どんな方法で瞬間の燃費を割り出しているのか不思議でしたので、読んでいてとても為になりました。!(^O^)
私の場合、実燃費とメーター燃費の両方の記録をとっていますが、1㎞/L以下の範囲で誤差が出ます。(初期型ソニカの場合は使い物にならない位誤差が大きかったようですが、後期型になってかなり改善されたみたいです)
誤差が出る位なら不完全な燃費計よりも、多少知識や計算力が必要でも燃料流量計の方が為になりますね。
“燃費マネージャー”はいつの日にか手に入れたいアイテムの一つです。
EP82-SW20 [2010年2月24日 23:23]

>まめ八さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

すみません、レスが入っていませんでした(^_^;)
シエンタは、距離計による計算と標準装備燃費計の差が行ったり来たりです。
それというのも、給油口が狭くて細長いため、給油後の液面が安定しない・見えないという悪さがあるためです。
Keiワークスは給油口が広くて液面がよく見えるので、誤差は1km/L以内でいずれも燃費マネージャーが辛く出ます(そのように設定しています)
ただ、夏場の方がより辛く出ます。
エンジン始動直後の濃い混合気が冬場は多くなる為、全体的に燃料消費が多い冬場に補正を合わせているからと思われます。
流量計があったほうが、「今かなり食っているなぁ・・・」とすぐわかるので、便利だと思いますよw
真鍋清 [2010年2月28日 20:54]
小生、先日行きつけのネッツで愛車ヴィッツ1300U-L用のCVTフルードを交換し、今日の昼過ぎに走行&燃費テストを兼ねて東松山まで関越道を往復してきましたが時速100km/hからちょっと踏んだだけで150!!まであっという間というぐらい加速が鋭敏さを取り戻したのと裏腹に往復平均燃費はなんと9.6km/l!!エアコンオフにも拘わらず10km/lを切ったのにはげんなりさせられました。
余りにも様子がおかしいので(満タンでスタートして)50km走った地点でスタンドがあり再び満タンにしてもらったところガソリンは5リットル+入り燃料計の異常ではないことが判明しました。同時にタイヤの空気圧を測って貰った所標準の2.4/2.4に対して前輪のみ2.5/後輪は2.3と変化が出るほどの大差はなく、結局フルードの交換を受けたのに燃費は改善せずむしろ悪化したことが判明したのです!!(※従来は11.2km/l)
これはどうやらCVTミッション自体の疲弊によるものかと思われますがそれにしても意外ですね。EP82様もCVT付きシエンタの体験からこの現象の原因につながるヒントを教えていただけたらと思います、最悪ミッションまるごと交換せねば燃費は改善しない予感がして(冷や汗)!
EP82-SW20 [2010年2月28日 22:48]

>真鍋清さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

真鍋さんとは時々ニアミスしますね(笑)
実は今日私もシエンタで関越を飛ばしてきましたw
それは本日アップします。

真鍋さんのヴィッツの燃費は何で見ていますか?
燃費計は標準装備されていないですよね。
流量までわかる燃費マネージャーのようなものがあれば、純粋に「高速走行区間」での燃費がわかるのですけど・・・。
私の場合140km/hまでしかシエンタでは出したことが無いのでなんともいえませんが、加速感が向上したと言う事は逆に言うと駆動抵抗が減ったという事にもなります。
その分アクセルを踏み込んで何度も加速を試されているとすると、燃費は悪化しますよね。
ちなみに、Keiワークスも100km/h→130km/hの加速トライをした場合、同じ区間で1回の時10km/Lを切らなかったですけど、2回やった時はあっさり9km/L代に落ちました(苦笑)
コメント
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