戦隊シリーズ初の巨大ロボはバトルフィーバーロボ(1979年)。もとも
とは東映版のスパイダーマン(1978年)の企画時に「くも男だけではソ
フビ人形以外の玩具展開ができない」とロボットを出したのが好評だっ
たのでそのアイデアを使い回したのだが、スパイダーマン以外に変身ヒ
ーローがロボットに乗った前例がないのでヒーローのイメージが統一さ
れなくなるのでは?とスタッフの躊躇があったらしい?ロボットのスー
ツが第1話に間に合わず実状に合わせてロボットは製造中で未完成とさ
れジワジワと演出に活かされ第5話で初登場となった。ちなみにスパイ
ダーマンのロボットは変形が可能だが、バトルフィーバーロボは変形も
合体もしない。デンジマン(1980年)のダイデンジンは合体はしないが
変形は可能。なんとデンジマンの裏番組でX(エックス)ボンバー(19
80年)という永井豪原作のロボット物の人形劇が放映。実写で初の合体
ロボットの座はこの番組登場のビッグダイデエックスに譲ってしまう。
筆者は人形劇なのでそのロボットはピアノ線で吊る操演と思ったが着ぐ
るみ表現だった(でも腰が曲がらないらしい)。実写がアニメより変形・
合体に遅れをとるのはそちらを優先すると着ぐるみに人間が入れなくな
るからだ。サンバルカンロボ(1981年)で初の変形合体が実現したが、
足が長すぎて腕が短く背中に余剰パーツが残る結果となり、洗練される
のはゴーグルV(1982年)以後。更にせっかくの巨大ロボなのに巨大化
した(もしくは弟ロボや◯◯コングを召喚)敵を片付けるだけだったの
で、バイオマン(1985年)以後は限られた予算内でドラマに活かせる方
法が模索されている。もっともジェットマン(1991年)の小説版ではロ
ボットの設定は完全にオミットだし、児童雑誌の漫画版もテレビマガジ
ンの増刊号でダイデンジンが。テレビランドでサンバルカンロボが一度
づつ出ただけと記憶するのでロボットは基本いらないものなのだ。しか
し、偶然に古玩具で初期の3体の揃い踏みが実現すると心が熱くなる!
~PS~
時間をかけすぎて作った記事は逆にもったいなくて?発表を
足踏みしてしまう。大怪獣のあとしまつのレポートを熱く書
いている。駄作とレッテルを貼られているがヒーロー好きに
は必修科目だ。