縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

顔割れ探偵社

2008-09-08 | Weblog
縁起村のはずれにはまだまだ畑が多く点在している。それらの畑の一角に巨大な看板が立てられた。
開運なんでも探偵社の広告看板。遠くからでも認識できるようにしているので10畳くらいの面積は
あるんじゃないかな。広告看板はそれほどめづらしいものじゃないけど、開運探偵社の看板は
スタッフの集合写真付きだ。10人ほどの人が、それも全員女性がむっつり顔で2段で並んでいる。
でかい字で秘密厳守と書かれている。そんなことあたりまえだろと眺めていたら、もっと大きな疑問に
ぶち当たった。彼女たちは皆探偵なのか、だとしたら尾行、潜伏、聞き込みをするんだろ、
顔が割れてるじゃないか。もう一度よーく看板上に鎮座まします彼女たちを凝視した。
おばさん、おばさん、ちょっとおばさん、おねえさん、男みたいなおねえさん、みなお揃いの黒っぽいスーツを
着込んでこっちを見ている。事務員が皆黒のスーツを着ているとは思えない。やはり探偵なんだろう。
あれれ、そういえば猫社長の家の前の電柱の影にたたずんでいる女、看板の中の上段右から3番目の
おばさんによく似ている。おっ、猫社長と目が合った。あわててサングラスを掛けた。遅いんだよ。
おばさんはデジカメを構えて隣の柴犬小春の写真を数枚取りはじめた。どうやらターゲットは小春のようだ。
そういや小春はちょうどお年頃、えー、犬かい。
開運何でも探偵社、ちょっとまぬけな探偵社。