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縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

今魯山人

2007-03-21 | Weblog
玉川高島屋ルーフギャラリーで開催されている松尾晋平・アートの世界を見に行った。
猫社長は松尾晋平はまったく知らない人だったのだが、送られてきたDMに今年2月に50歳の
若さで他界したと書かれてあった。つまりこの展覧会の企画段階では本人もこのようなことに
なるとは思ってもいなかったのだろう。彼は料理家で自分の店を持ち、自分でデザイン
した器を使い、絵も描く、まさに今魯山人のような人なのだった。ご冥福を祈ります。
魯山人で記憶に残るのは、猫社長がまだ大学出たての頃、なにしろ今よりもっと暇でよくデパートの
工芸品売り場をほっつき歩くのが趣味だった頃。まあいいものをみることは見ないより
マシってなもんで絵画、版画、洋食器、和食器を勉強と目の保養のつもりでさまよっていた。
するとひとつの器が猫社長の目を止めた。それは赤絵に金彩をあしらった中ぶりの鉢だった。
猫社長の第一印象はなんだこのへたくそな鉢は、こんなもんがなぜ後生大事に飾ってあるんだ、
へたくそなんだけどなぜか惹かれる、それが魯山人だった。いくらかは忘れたけどその器は
当時の猫社長が背伸びすれば何とか買える値段だった気がする。今はとうてい手がおよばない。
こんなことならあの時買っておけばよかったなあ。まあ猫社長の展望のなさでしょう。

日本橋丸善地下一階ブースで4月12日~25日まで縁起笑店展開