寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

第27回例会

2001年02月08日 | 例会履歴

2001.02.08 早稲田大学戸山キャンパス

【研究発表】来目皇子は筑紫で死んだのか?―中世太子伝にみる新羅侵攻譚の改変―  松本真輔
【要旨】『日本書紀』や『聖徳太子伝暦』では、筑紫で病没したとされる聖徳太子の実弟、来目皇子が、中世太子伝において、新羅侵攻の立て役者として大復活をとげる。『御手印縁起』にうたわれた新羅征服の願いが、中世太子伝で成就されるのだ。半島に渡り損ねた来目皇子が、新羅王を降伏させる将軍として復活していく過程について、中世太子伝を概観しながら論じてみたい。