効果的なのか、お客さんが引いてしまうのか、微妙な店前の写真。「マダム媛」
■食欲の秋。
気になっていたけれど行っていなかったお店に
急になぜか、行く機会に恵まれています。
それがことごとく、大当たり♪
嬉しい日々です。
■今回のお店は
熱川駅から熱川の海岸へ降りる道沿いにある
薬膳中国料理「マダム媛」
気になっていたけれど行かなかった理由は
この店前の雰囲気と店名。
「なんちゃって中華料理」、「一見さんに受ければとりあえずいいか~」
そんな店かと、勝手に考えていました。
(恐ろしいもんです。。。)
■店内は5人位座れるカウンター席と4人掛けのテーブルが一つ。
壁に料理の写真が沢山貼ってあり、それがメニューです。
たまたま、娘の同級生のお母さんたちがお食事中。
小さな声で「何が美味しかったですか?」と聞いてみたら
「全部よ、全部!!」
と元気な回答。
散々迷った挙句
表ののぼりにもあった「熱川ラーメン」と「坦々麺」をオーダー。
なになに??
「熱川高原ポークと青い海のホタテ貝のトラボ。
ご当地ラーメンの日本一」
トラボ(???・・・)。
■じゃ~~~んっとこれが熱川ラーメンです。
熱川ポークとは
熱川の山の中で、ストレスなく育てられているご当地ブランド豚。
一般的な豚に比べ、味わいが深く美味しいのですが、
なにしろ数が少なく(したがって、単価も高い!)
この辺りでは、「熱川バーベキューJUNJUN」くらいでしか食べられない肉です。
その貴重なお肉が
彩り美しく、
たっぷりと乗せられています。
スープは透明で、
ホタテのダシ味が利いている上品な旨さ。。。。。
ヒロシは
「こりゃ、びっくりの旨さだわ~~っ」っと言い続けながら食べています。
■そしてこちらが坦々麺。
こちらも、具がたっぷり。
濃厚ではないのに
しっかりとした味が味わえるのは
やはり、元となるスープの旨さでしょう。
さっぱりとした坦々麺という言い方が正解かどうかはわかりませんが
脂が乗り過ぎない、私好みの味!!
スープにご飯を入れて
おじや風にして全て食べてしまいたいくらい、でしたが
ボリュームがあって無理でした。
■マスターとママさんにちょっとお話を伺ってみました。
マスターは伊豆へ来る前
東京で北京ダックを中心とした中華料理のお店を経営していたとの事。
理由はわかりませんが
何年か前に伊豆へ来て白田でペンションを始めることとなったのですが
蓋を開けてみれば
お泊りのお客様は月に数組。
しかし、
美味しい中華料理を食べさせる店という噂を聞きつけ
地元の人たちが数多く通い、
かなり繁盛していたと言う事。
しかし!
共同経営の不動産屋が倒産。
東京へ戻ろうとした時に
お客さんが
「熱川にもう少しの間この味を残して!」
と、今の店舗の物件を持ってきてくれて
開業したのが1(2?)年前。
今でも、
地元の人たちや、
ホテルの素泊りプランで東京からわざわざこの店の味を食べにやって来るお客さんで
賑わっているそうです。
私が応援団長になるなんて
非常におこがましいお話なわけですが、
そんな気持ちになるくらい
美味しかったということなのです。
■ママさんは北京出身。
マスターもひょっとしたら中国の方?
定期的に
薬膳料理に使う数十種類のスパイスや乾燥ホタテなどの食材を仕入れに
中国へ。
そんな時は
お店は休業です。