***本日の写真***
4/29リニューアルオープン伊豆アニマルキングダム(旧伊豆バイオパーク)から
チーターのルフィー(たぶん)
■みなさま、GWは如何お過ごしでしたか?
エルブルズにお越し下さった皆様、
本当にありがとうございました!
皆様のハッピーパワーで連日の晴天!!
文字通り、ゴールデン・ウィークとなりました!!
■GW明け最初のブログは、ホットなこの話題から。
4月29日、
稲取の山中、アットホームな施設として愛されてきました
伊豆バイオパークが、
伊豆アニマルキングダムとして生まれ変わりました。
早速出掛けてみましたので
レポートしてみたいと思います。
全体の感想!
動物が近いです!
従業員の皆さんが、楽しいです!
大人も子供も楽しめるエンターテイメント性が高いです!
<バイオパーク時代との主な違い>
その1:草食獣だけでのんびりやっていた動物園ゾーンに
肉食獣(猛獣たち)が加わりました。
その2:バスに乗って見学をしていた
中央部の草食動物飼育場所のど真ん中に
歩道が出来、
ゆっくりと歩きながら、ゆっくりと動物観察が出来ます。
■まずは、新しく加わった動物、チーターのお話を。。。。
猛獣ゾーンの最初の展示はチーターです。
4頭のチーターは
姫路セントラルパークから遥々運ばれてきました。
ちょうど、飼育員の方が出てきてお話を聞かせていただいたところ
アニマルキングダムの新参動物の中で一番興味を持てたので
第一弾として
チーター備忘録、チーター豆知識、書いておこうと思います。
(自分の覚書として書いたのでとっても長いです・注意)
■約一万年前、一種を除き全ての種類のチーターが、
気候の変化のために絶滅しました。
その後残されたチーターも、
美しい毛皮を得る為の人間の乱獲により
生息数が減り
なんとか自力で元の生息数に近いところまで数を回復さるものの
再び人間が乱獲し。。。。
と言う歴史を3回繰り返しました。
このような急激な個体数の減少のために、
近親交配が進み、
全てのチーターは近縁関係にあり、種として弱体化していると言えます。
*ほとんどの種では、血縁のある個体同士は
約80%の同じ遺伝子を共有していますが、
チーターでは約99%が同じであるとされています。
ある時、チーターAの皮膚をチーターBに移植してみたところ
拒絶反応を起こさずに定着してしまった事実からも
遺伝子の均一化をうかがい知れます。
■チーターの生存率は非常に低いことが知られており
上記のような近親交配による
精子の質の低下、遺伝子的多様性の損失が一因です。
例えば、健康なヒョウの個体群にウイルスが侵入した場合、
ヒョウは遺伝的に多様化しているために全ての個体が死ぬことはありません。
しかし、チーターのように全ての個体が遺伝的に同じである場合は、
一個体が感染すれば恐らく全ての個体が感染し、
全滅することになるのです。
■また、チーターは肉食獣でありますが
ピラミッドの頂点に君臨する動物ではありません。
成功率50%という驚異的な狩りの成功率を持つ
優れたハンターであるチーターですが
顎の力が弱く、
骨を噛み砕いて獲物を殺す事が出来ません。
格闘して仕留めると言うよりは
狙いを定めて忍び寄り、全力疾走で近づき
首に噛み付き窒息死させる狩りの方法。
そのためライオンなどに横取りされてしまったりすることも。
さらに、
折角生まれた子供も、
他の肉食獣に捕食により75%が死亡し、
大型の草食獣に踏み潰されたり、その他の原因も含め
最終的に成獣になれるのはたったの5%となっています。
■生息地では
誤ったチーターのイメージ(家畜を殺す悪獣etc.)を払拭し
特に死亡率の高い時期を越えられるような保護活動が行われ、
種の保存、という使命がある動物園でも
このような難しい動物を
細心の注意を払い飼育しています。
■はじめ、アニマルキングダムにいるチーター達を見たとき、
「身体が薄い!=スリム!毛づやが良い!」と言う印象を受けました。
高たんぱく低脂肪の馬肉や特別配合のサプリメントなどを
一日おきに与え身体を絞り、
特に、腎不全に陥る個体が多いので
定期的な血液検査を行いながら
健康管理をしているそうです。
■4頭のうち、若い個体は2008年生まれ。
用意されていた馬肉はミンチにされていました。
まだ、子供とみなされているようです。
(性的に未成熟獣)
飼育員の方のお話では
チーターの成熟や交配についてはまだまだ判らない事が多く、
(他のネコ科動物は交尾排卵なので効率が良いけれど、
チーターはその辺が良くわかっていないらしいです。)
飼育下では結局、性成熟しない個体も見られるそうです。
ただ、アニマルキングダムにいるチーターが
マウントする姿も観察されているそうで
ひょっとしたら~~~、と期待をしているとのこと。
■ただ、ぼんやりと「かっこい~い、綺麗、可愛い」と見ていたチーターですが
今回色々調べてみて
ぼんやりと眺めているだけではいけない危機感を感じました。
そんなきっかけを下さった
姫路から動物たちと一緒にやってきた飼育員の方、
ありがとうございました!!