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■今週二度目の下田訪問の本当の目的地はここ！
相馬京染店。
四日前にこのお店の前を通りかかった時、
私の好きな色があふれていたこのお店を撮らせていただきました。
↑前回の写真。
お店の中はもちろん、
お店の奥さんのレトロな赤いジャンパースカート姿が印象的で。
時間切れにて後ろ髪をひかれつつ退散。
で、再訪した訳です。
■大きくガラス扉が開かれたこの大らかな感じ、
日本ならではの光景ではないかしらん。
お店の方がいらっしゃらないので、うろうろしていると
ご近所の奥さんが
「そうまさぁ～～ん。写真撮りたいってお客さん来てるよ～～。」と
声を掛けて下さいました。
なんだかそういうの、
嬉しい。
■私「火曜日に一度撮影をさせてもらったものなんですが・・・。」
染物店の奥さん「あ～～覚えてる。紫の服着てカメラ持ってた人ね。」
そっか、顔を覚えてもらうのに、派手な服装していくのも、アリだな。
私「そうなんです。ぜひもう一度、肉襦袢を撮らせていただきたくて来ました！」
染物屋のご主人「そっかそっか。」
「じゃぁ、出して来よう！持ってきて～～！」
と奥からわざわざ、何枚かの肉襦袢を出して来てくださいました。
↑↑ これは、端切れを利用した前掛け。
■ところでこの、「肉襦袢」って？？？
ここ下田の旧町内で、毎年8月14・15日に奉納される、
八幡神社の例祭、下田太鼓祭りの際
みこしの担ぎ手が着る衣装のこと。
太鼓祭り詳しくはこちらから
↑↑ 伊豆急下田駅の待合室で放映されている太鼓祭りの映像を撮りました。
わかりにくいですが
薄桃色の服を着ている担ぎ手が手前に沢山いるのがわかると思います。
その服が、「肉襦袢」です。
私は、この祭りを見たことがないのですが
とてもユニークで、ぜひ一度見せて頂きたいと思っていましたが叶わず。
先に、衣装に出会うことができました。
刺青の代わりのような衣装。
下田の人の、祭りに掛ける心意気を表しているのでしょうか？
■写真を撮らせていただきながら
色んなお話も伺いました。
「昔はね～この辺りに数軒の染物屋があったのだけど
今はここだけなんですよ。」
「すべて手作業で染めてますから。
でも、手作業だってこと、地元もヒトも知らないことがあるんですよ。」
「そうそう」と奥でうなずく奥さん。
この日も、全身「赤」のコーディネート。
赤がとてもお好きだそうです。
しかも、ご主人も「赤」のペアコーディネート！
雰囲気にぴったり合って、ほんとに素敵。
■「どんなふうに染めるんですか？？」
と思わず身を乗り出して、質問！
そしたら・・・・。
奥から、型紙を持って来て見せて下さいました。
「今はパソコンで、こんなの作れるんですよ。
これを浴衣地にのせて糊を引いて、一色ずつ染めます。」
「昔はコレ。柿渋を引いた型紙」
「黒い部分は、塗りつぶしてもいいんだけど
私はわざと刷毛跡を残すんですよ。こんな風に。」
地の桃色は
ベニバナ染め。
要望に応じ、薄く色を出したり、濃くしたり。
初めて神輿を担ぐ若衆になった時、
肉袢纏を新調して
それから何十年と着ていくそうです。
「着ていくうちに、いい色に落ち着いてくるんですよ。
肉袢纏が欲しい、と買いに来られた方に
３０年物を見せると、絶対にそっちがイイっておっしゃって。
うちの古いものは、全部そういう方にあげちゃって
一枚も残ってないんですよ。はっはっはぁ～～～・笑」
え～～、それを手にできた方、超ラッキーですね。
見てみたかった。
■６月２０日過ぎくらいから
今年の祭りに向け、染を始めるそうです。
「また見に来てもいいですか？！」
「いいよ～～。また来てね～～！」
と言って下さいました。
なので、６月末のブログに、続編載せます。
お楽しみに～～。
■余談
お店の入り口に ニャロメ。
小さな子供用のTシャツに、赤塚先生直筆のニャロメ！！
下田に東急ストアが開店した時のイベントに
赤塚不二夫先生が招かれ
Tシャツを買うと、サインして下さったそうです。
３０年？４０年前？？？？
貴重なもの、見ました！！
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