■急激に気温が下がり、寒い~~。
夏の終わりまで頻繁に現れた鹿たちは、山の奥へ行ってしまったのか、最近あまり見かけなくなった。。
■昨夜は久し振りにはつねと一緒に露天風呂に入る。これからの季節の露天風呂は入るまで相当な決心が要るが、入ってしまえば極楽~~~っ。
静かな夜の闇の中から、鹿の警戒音。「きょんっ」と何度も何度も。数日うちに、物悲しいラットコールも聞こえるようになるだろう。
月でも出ていれば申し分なかったが、満足満足。
■そんな秋。
やはり読書でしょう。
私は旅行記が大好き。先日は沢木耕太郎の「深夜特急」の3巻(インド編)、4巻を読んだ。
最初は面白かった。しかし、読み進めるうちに、なんだか苦しくなってきた。この人は、一体何の為に旅をし、本を記しているんだろう。辛い・・・。著者自身も、その答えを見出せないままもどかしい気持ちで旅行記は進む。
■「深夜特急」に憧れ、著者と同じルートで旅をしようとする若い人たちが大勢いると言う。少し前、深夜特急に影響を受けた男性が旅の途中でテロ集団に拉致されてしまった事件もあった。
■自分を探しながら、ただただ大陸を横断していく著者にあまり共感を得られず、ちょっと批判的になった私についても、ちょっと考えさせられた。
■お口直し、と言っては語弊があるか。
妹尾河童の「覗いたシリーズ」の「河童が覗いたインド」。もう何度も読み返している。
インドのいいところ、どうしようもない所、すべてに著者の愛情を感じるのだ。
同じ場所を旅するにも、人によってこんなにも見方が違うのか、旅のスタイルによって、旅の面白さがこんなに違うのか、と思って比較しながら読むと、以前に読んだ時とはまた違った面白さが出てくる。(そもそも、沢木氏が楽しもうと思って旅立ったわけではないところから、私は共感できなかったのかも)
■これを読み終わったら、大槻ケンジと椎名誠のインド本も読んでみよう。
■インド本は色々な意味で面白く、旅行記の中でも特に好きだ。
でも、やはり、インドへは行けないな~~(爆)、と思うのだった。