くろしおだより

高知県在住の、高知を愛する管理人・よさこいこいが、日々のつれづれを記録していくブログです。

あたご劇場で、昭和へタイムトリップ♪

2012年01月26日 23時56分33秒 | 高知県ネタ(観光etc)

10年ぶりくらいで、あたご劇場に映画を見に行きました。

あたご劇場と言えば、高知にシネコンがやってきて以降、高知市内の映画館が続々と閉館になっていく中、

  唯一残っている高知の老舗であり、また家族経営という点でもレアな存在感を放っている映画館。

数年前に創業者の方がお亡くなりになられた時、高知新聞などでも取り上げられていましたが、

  現在はその息子さん夫婦(と言っても、恐らく60歳を超しておられます)とそのまた息子さんで経営しているとか?

ここでは、新作映画でなく、昔の映画や、既に上映が終了している少し前の映画を見る事ができます。

 

只今、成宮寛貴主演の「ばかもの」という映画がかかってまして。

映画は映画館で見るのが好きなので、久しぶりにあたご劇場に行ってみるかと仕事帰りに劇場へ。

 

18時からの上映で、17:20くらいに着いたら、劇場は閉まっていて、

  チケット売り場のところに「17:45から開場します」と書かれた紙が貼られており、思わず笑ってしまいました

 

で、少し時間つぶしをして、17:45に劇場に戻ってきたら…なんと、まだ開いていない~~

そして、想定はしていたものの、どうやら私以外で18時の上映を見に来ている人は居なさそう…

 

オロオロしながら劇場前で待っていると、

  自転車に乗ったおじいさんがす~っとやって来て、私を見て「映画見に来たが?」と。

「ハイッ。映画見たいです」と答えると、「ちょっと待ってよ~」と言って入口を開けてくれました。

 

小さなロビーでは、ガラスケースにポッキーやミレービスケットなどのお菓子が売られており、

  過度な利益を取ることもなく、全てが150円くらいまでの良心的な値段で、小さい頃の近所のお菓子やさんを思い出します。

 

その隣で売ってる缶ジュースは、最近あまり見かけない、細長い形の250ml(だっけ?)の缶で、

  小さい頃の自販機のジュースって、この形だったよな~と、またまた記憶が昭和へタイムトリップ。

 

ガラスケースの上には、段ボール箱に無雑作に投げ込まれたプレスシートが300円均一で売られていたり、

  上映が終わった古いポスターをひとまとめに突っ込み、「ボロポスター」と書いて売ってたりと、適当さが良い感じ

 

劇場内の電気をつけてくれ、中に入ると、

  スクリーン手前の小さなステージの上に鏡餅が飾られていて、ほのぼのとした気持ちになりました。

 

100席ほどの座席数がありますが、そこに一人座り、貸し切り状態で映画がスタート。

 

昔の映画館だけに、館内には勾配がついておらず、全て同じ高さで席が配置されています。

前に背が高い人が座ったらアウトって感じですが、一人なので気にする必要なし

 

高知にシネコンができてからは、あたご劇場に1回も来た事がなかったし、

  シネコンに慣れてしまうと、昔ながらの映画館では映画見れないな~と思ってたけど…。

久しぶりに訪れたあたご劇場は、自分の小さい頃の昭和な風景がよみがえってくるようで、

  ジュース置き場もなく、背もたれも低い、ちょっと窮屈な座席すら愛おしく感じてしまいました

 

チケット販売、モギリ、映写の全てをオーナーのおじいさんがやっておられたようで、まさに自給自足の映画館

一見、大雑把な感じですが、劇場前の映画告知スペースは、

  映画の1シーンの写真(プレス用のものでなく、自前で調達したっぽい感じの)がバランス良く配置されて、

  ステキな感じに仕上がっており、映画への愛情を感じさせるところがニクイ…

 

シネコンの快適さはもちろん魅力ですが、あたご劇場ならではのレトロな魅力を再発見し、

  また興味のある映画がかかったら見に行こう、と、ウキウキした気分で帰路についたのでした


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