が遅くなってしまいましたが…。
7月30日(土)、高知県立美術館ホールで開催されたコンサートを見に行きました
東の空へ 歌よ届け~しまむらかずお&カノンズSP 2011夏のリサイタル
以前、このブログでRYOMAサンバという曲の事を書いた事があるのですが…。
2010年5月24日 高知県ご当地ソング②♪時を~超えて~今~よみがえれ~♪
この記事が縁で、ボーカルのしまむらかずおさんご本人からコメントをいただき、今回のライブにお声掛けしていただいたのです
私の思い出の名曲「RYOMAサンバ」をナマで聴けるというのも動機の1つでしたが、
このライブが東日本大震災への支援を兼ねたものだと知り、
地元である高知県発信のイベントに参加することで、微力ながら何か役に立てれば…、と思って
アンコールも含めて3時間弱ほどありましたが、とても楽しく、心温まるコンサートでした
「RYOMAサンバ」は、小学校の頃に聞いたときよりもアップテンポでより明るくなったような感じがしましたが、
歌詞を口ずさみながら、小学校の頃に運動会で踊った時の振付もぼんやり思い出したりして、とっても懐かしかったです
復興支援の曲「for EAST」という歌もとても良かったし、
大津地区の子ども達13人で結成されたという、歌とダンスで募金活動のお手伝いをする「クルックソングメイツ」の女の子達が、
一生懸命ステージで頑張っている姿は、とっても可愛くて微笑ましい気持ちになりました。
あと、30年ほど前から歌っているという、しまむらさんの祖父のことを歌った「おじいちゃん」という歌。
これがまぁ泣けて泣けて、涙がボロボロ…会場のあちこちからもすすり泣きの声が…
被災地の小学校にピアノを贈るという趣旨の「一滴の会」の発足の経緯のお話などもあり、
言葉の端々に、しまむらさんの熱意や、優しいお人柄を感じる事ができ、コンサートに行って本当に良かったなぁと思いました
高知新聞HPで、「一滴の会」の取り組みを紹介している記事を見つけたので、一番下に転載させていただきました。
このロゴが目印です興味のある方は、ぜひ転載記事もご一読ください。
1台でも多くのピアノを、被災地の小学校に贈る事ができますように…
被災地へピアノを(2011年07月15日付朝刊)
東日本大震災で被災した子どもたちにピアノを贈ろう、と動き始めたグループがある。
高知市のシンガー・ソングライター、しまむらかずお(本名・島村一夫)さんが呼び掛けた「一滴の会」(約30人)。
「非力な一個人に何ができるか」と当初は踏み出せずにいたしまむらさんの背中を押したのは、
作者不詳の心温まる〝山バトの物語〟だった。
同会は、音楽などを通して知り合った仲間らで結成。
来年7月まで1口千円の募金を県民に呼び掛けて、岩手、宮城、福島3県の小中学校にピアノ(1台約100万円)
を贈ることを目指している(台数は未定)。
しまむらさんは、かつて県内で一世を風靡(ふうび)したアマチュアバンド「ぐうぴいぱあ」の元ボーカル。
昨春、高知市役所を定年退職し、今も県内外でコンサートを開いているが、震災後、「自分に何ができるだろうか」と悩んでいた。
「被災地へ行って歌おうかとも考えたが、励ませるのは一時のこと。結局、自己満足で終わるだけじゃないのか…」
そうした折、一人の知人が「テレビで見たのか、講演で聞いたか忘れたけど」と〝山バトの物語〟を教えてくれた―。
◇ ◇
ある日、山バトの親子が暮らす森を嵐が襲った。まだ飛べないヒナたちは巣とともに落下し、親バトは困り果てていた。
そこへリスが通りかかり、ヒナを助け、巣も元通りに直してくれた。
時は過ぎ、リスが暮らす山で火事が起きた。それを知った親バトは湖で口いっぱいに水を含み、炎の上へ飛んだ。
ポトリ。一滴の水を落とす。そんなことで炎が消えると思わなかったが、動かずにはいられなかった。
成長して飛べるようになっていた子バトたちも加わった。一滴、一滴…。
やがて仲間のハトたちも口いっぱいの水を含み、親子の元へ駆けつけた。
夜が明けると、別の山のハトたちも飛んできた。何百羽、何千羽―。ついに空を覆うほどの大群となって湖と炎を往復し始めた。
小さな一滴は、やがて大雨のようになって降り注いだ。炎は、少しずつ小さくなっていった。
◇ ◇
「この話に勇気をもらった。自分も〝最初の1滴〟になれるかもしれん」。
4月下旬、高知市でのコンサートで物語を紹介し、募金を呼び掛けた。
「被災地で必要とされるのは、おにぎりに薬、仮設住宅―。音楽は二番手、三番手、四番手。
でも、音楽には人を楽しくさせる力がある。被災地の子どもが自分で弾いて、自分で歌うためのピアノを贈りたい」
しまむらさんは「ピアノは音楽の象徴。学校に必要なもの。何か贈ろう思った時、まずピアノを思いついて」と語る。
この話に共感が広がり、すぐに有志が集まった。
同市大津地区在住の有志の働き掛けによって、大津小児童13人が合唱団「クルック・ソングメイツ」を結成、
歌とダンスで募金に加わる話が進んだ。
同小4年、古沢夕海ちゃん(10)は「家にピアノはないし、私も欲しいけど、向こうが先やと思った」。
しまむらさんと児童らは30日、高知市の県立美術館で募金を呼び掛けるためのコンサート「東の空へ 歌よとどけ」を開き、
CDも発売する計画。今、懸命に歌やダンスの練習を重ねている。
人をつなぎ、背中を押してくれた山バトの物語。アフリカの絵本に似た話はあるが、詳しいことは何も分からないという。
しまむらさんらは、この物語と音楽を引っさげて、浄財を募っていく。
「一人一人は非力な存在でも、善意の一滴一滴が集まれば、思いは届く。1年後、ピアノを前に笑いゆう子どもらを
写真に収めて、募金をしてくれた人にお返ししたい」
問い合わせ先は「一滴の会」事務局(080・3696・1176)。