翻訳者魂

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iPod nanoは有刺鉄線に囲まれて作られていた

2006-06-16 01:40:05 | 国際
iPodを引き立てるディスプレイ的スピーカーSHARPER IMAGE<シャーパーイメージ>iPod用スピーカ... 世界で最も有名なガラクタと言えばiPod。昨年の売り上げ台数は22,500,000台。1日に61,644台も売れてる計算だ。nanoは発売後わずか17日で100万台も売れた。

アップルは、アメリカで最も有名な企業だけど、AppleコンピュータとiPodはほとんど海外で作られてるんだ。

このすごいガラクタ、どこで作られてるか知ってる?

そう中国。

ぼくらはロンファという町の工場に行ってみた。

ロンファは香港から20マイル。ここに、台湾企業のFoxconnが経営する工場がある。20万人もの人々がここで働き、ここで眠る。労働者は寮に住み込む。100人が1部屋に割り当てられている。寮費はたぶんタダ。

工場外の人はだれも労働者を訪ねることはできない。セキュリティは厳重で、各ゲートは、毎日24時間、本物の警察によって警備され、敷地は有刺鉄線で囲まれている。

21歳のザンは、1日15時間働き、月給は49.81ドル。日本円で約5千円。イギリスにたとえれば、1805年の平均給与の半分だ。もちろん安いけど、ザンは貧しい地域の出身なので、安月給を受け入れられるってわけだ。

「働き尽くめなので疲れます。まるで軍隊にいるようです。何時間も立ち続けなければなりません。動けば、怒られます。男は、腕立て伏せを命令されます。上司が残業を命じれば、それに従います。11時半まで15時間も働いたことがあります。」

nanoは400の部品から成る。部品代は約76ドル。1番高価な部品は韓国製のフラッシュメモリで46ドル。アンプは1.57ドルでスコットランド製。人件費はnano1台あたり7.74ドル。これが201ドルから331ドルで売られている。

世界的な規模の会社では、世界中で部品を集めてモノを作るのは普通の事だ。

Foxconnが中国を選んだのは「独立した労働組合がないので賃金を安く抑えられるため。」労働者はiPod1台の2%の利益を得られれば幸運だ。工場労働者の仕送りの方が、農業よりも実入りがいいんだ。

中国人がiPodと同じものを作っても世界じゃ売れない。中国製じゃブランドにはならないからね。消費者はAppleていうロゴを買ってるんだよ。

The iPod's Incredible Journey