翻訳者魂

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ワールドシリーズの展望

2005-10-22 10:46:58 | メジャーリーグ
アストロズとホワイトソックスの共通点は多い。

まず、強力な投手陣。おもしろいのは、両チームの主力投手に元ヤンキースの選手が多いこと。アストロズのクレメンスとペティート、ホワイトソックスのエル・デュケ、コントレラス。かつての同僚たちが別々のチームで投げ合うのを見るのも楽しみだ。

ギーエン監督もガーナー監督(かつてブリューワーズとタイガースで野茂を支えた)もバントを多用する。ホワイトソックスが気がかりなのは、ヒューストンでの試合だろう。アストロズ投手陣は、レギュラーシーズン中も打席に立つので、バントで走者を進める技術は高い。それに対して、ホワイトソックス投手陣はやはり練習、実戦ともにバントの経験は少ない。アストロズは故障の主砲バグウェルをシカゴで指名打者として使えるのも強み。

2塁手を比較してみよう。アストロズのベテラン、ビジオは今期自己最高の26本塁打を放つと共に、3年連続40二塁打。ビジオが打てば、アストロズは爆発する。しかし、ホワイトソックスの井口も負けてはいない。ギーエン監督は、チームMVPだと井口を絶賛。守備の能力も高く、勝負強い打撃も健在。レッドソックス戦ではシリーズの勝利を決める3ランを放った。2塁手をじっくり比較しながら試合を観るのもまた楽しい。

どちらのチームも、チーム全体でしっかり守ってつなげる野球なので、監督の采配が勝利の行方を左右する。

優勝の予想は難しいが、先発4完投でワールドシリーズに進出したホワイトソックスがほんの少し有利か。4-3でホワイトソックス。