本日、国連英検特A級を受験してきました。
16年前にB級を受験したことはありますが、特A級は初めての受験でした。以下、大問別の出題内容と感想です。
大問別出題内容
【大問1】国連の活動に関する知識問題(10問マークシート)
国連に関する知識問題です。英語で出題されますが、英語力は関係ありません。
GATTやUNHCRなどの細部に関する知識問題が出されていました。
【大問2】長文読解(10問マークシート)
オーソドックスな長文読解。トピックは、医療分野の遺伝子操作による治療の功罪について。パラグラフの内容理解や、文章全体の内容把握問題が出題されていました。
長さはA4サイズ2ページ分で、使用されている語彙レベルは、英検1級と比較できないくらいに高いです。
【大問3】誤文訂正問題(10問マークシート)
旧TOEICパート6で出題されていた誤文訂正問題。各英文に引かれている4箇所の下線部から、文法的・イディオム的に間違っているものを選択します。
各英文は、国連や国際情勢に関する内容で、雑誌や専門誌から抜粋した感じがしました。英文自体の内容が高度でしかも長いため、間違いを探すのは至難の業です。
【大問4】長文における語彙の使い方(10問マークシート)
A4サイズ2ページ分程度の英文で、単語や動詞句が10箇所だけ原形で示されており、文脈から判断して、適切な形に直す問題。【大問2】と同様、英文のレベルは英検1級とは比較できないほどの難易度。しかも、問題となっている単語や動詞句も、初めて見るものばかり。
【大問5】長文における語彙の言い換え(10問マークシート)
A4サイズ2ページ分程度の英文中、下線が引かれている10箇所の語彙について、言い換えさせる問題。【大問2】【大問4】同様、英文レベルは英検1級とは比較できないほどの難易度。しかも、問題となっている語彙のみならず、言い換えの選択肢の語彙も初めて見るものばかり。
【大問6】短文空所補充問題(10問マークシート)
各英文に2箇所空欄があり、そこに入る正しい語句の組み合わせを選ぶ問題。【大問3】と同様に、各英文は、国連や国際情勢に関する内容で、雑誌や新聞から抜粋した感じの文章。
選択肢の語句も初見のものが多く、使用語彙は英検1級以上。
【大問7】長文における語彙の言い換え(10問マークシート)
A4サイズ2ページ分程度の英文中、下線が引かれている10箇所の語彙について、言い換えさせる問題。【大問5】と同内容の出題。英文レベルは英検1級とは比較できないほどの難易度。しかも、問題となっている語彙のみならず、言い換えの選択肢の語彙も初めて見るものばかり。
【大問8】長文空所補充問題(10問マークシート)
A4サイズ2ページ分程度の英文中にある10の空所に、適語を補う問題。
それまでの大問と同様に、英文・選択肢の語彙は英検1級でもお目にかからない語彙がほとんど。
【大問9】エッセイ(200~250語 論述)
トピックは“How can the UN help reduce ethnic tensions around the world?”
私は、「その国の民族数に応じて国連総会の投票権を配分し、国際情勢の意見調整の場に反映させる」という観点で論じました。
受験してみての私見
全体の感想ですが、英文の内容、使用されている語彙、構文のいずれをとっても、国連英検特A級は、実用英語技能検定1級の比ではありません。マケインとオバマの選挙戦についての英文も出題されており、極めて時事性が強いのも特徴として挙げられます。
私の出来ですが、【大問2】の長文読解と【大問9】のエッセイを除いて、全くもって自信が持てません。
ただ、毒を言わせていただくと、あそこまで難しいものを出題することで、国連英検が何を求めているのか理解に苦しみます。高度な内容で使用語彙が難しいものを出題する意味は分かりますが、【大問3】に見られるように、求められている英語力を測るのに的外れな英文を使っているため、英語試験としては大きくぶれてしまっている気がしました。
語彙レベルも難しいだけであって、実用性から言うと疑問符をつけたくなります。英検1級の場合、語彙問題25問は確かに難易度が高いですが、雑誌や新聞・テレビ等の実用的な場面で目にすることが多いからです。
また、英文レベルと出題数を考えると、試験時間2時間も多少厳しいです。
以上のことから、「受験者に対する配慮が足りないのでは?」感じてしまうほどでした。誤植もありましたし・・・。
まあ何を言っても、太刀打ちできなかった私の英語力の無さがいけません。「英検1級合格」に胡坐をかいていた自分に活をいれるには、十分すぎる内容でした。
今日からまた、地道に英語と向き合って行きます。
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