英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

the の用法

2012年06月16日 | 指導現場にて
定冠詞 the には、身体の部分を指す用法があります。
①He caught me by the arm.

②He caught my arm.
両方とも「彼は私の腕をつかまえた」という意味になりますが、①がつかまえられた“人”に重点が置かれている一方で、②は身体の“部位”に重点が置かれています。①だと人に重点が置かれるので、愛憎などの感情を含む表現になります。

授業中、ある高校生に①の the を使って「彼は私にキスした」という英文をつくらせました。私は“He kissed me on the lips.”を予想したのですが、なんと、彼女は“He kissed me in the mouth.”と作文しました。

私は思わず、「それ、深くない?」と言うと、彼女は「ヤダー、先生!」と思いっきり照れていました。

この会話は、セクハラギリギリですね(笑)。でも、生徒はこういう英文の方が記憶に残って覚えるんです。


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6 コメント

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Unknown (fukken)
2012-06-21 08:53:06
♪nukuriazukiさん♪
私は58点でした。確かに、難易度からして合格点68点はきついような気もしますが、自分に与えられた試練だと思って、次回に捲土重来を期したいと思います。
それにしても、また当面、ボキャとの格闘が続くな~(笑)。
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Unknown (nukuriazuki)
2012-06-20 23:15:12
国連英検特A級は、59点で落ちました。1次免除があるので2次試験は受験します。難易度で言えば合格点63点だった1年前より難しいと思いましたが、問題公開になってから急にハードルが上がった気がします。少なくともエッセイで普通に16点くらい取れて語数も200語以内だった昔の特Aとは別物だと思います。

かつてこういうtwitterで失言をした声優がいましたが、
Japan is really advanced. They don't go to the beach. The beach comes to them.
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1606268.html
これこそ、goとcomeという基本動詞だけで人生を棒に振り得るのだという最高の反面教師だと思います。

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Unknown (fukken)
2012-06-20 09:34:52
♪いでさん♪
「She takes his hand. にすると、彼の手を根こそぎ(!)持っていくようなニュアンスも感じられて、不気味に思える感覚」
↑この感覚、すごく分かります。何気なく覚えていたことも、後から理論付けされると納得することは、学問では多くあります。

「そうだったのか!」・・・そんな感覚を生徒たちに教えていけたら、この上ない幸せです。
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Unknown (fukken)
2012-06-20 09:25:35
♪HeartSurgeonさん♪
いつも有意義なコメントとアドバイスをいただき、ありがとうございます。
『日本人の英語』はよく聞きますが、恥ずかしながらまだ読んだことがありません。これを機会に一読してみたいと思います。

petulantの接頭辞は petro-, petr- とは関係ないんですね。勉強になります。ただ、“石”的なイメージで結びつけると、私にとっては覚えやすいです(笑)。
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Unknown (いで)
2012-06-18 06:28:34
by the (体の部位)で自分が思い出すのは
ビートルズのオブラディ・オブラダです。


And Molly says this as she takes him by the hand

Ob-la-di ob-la-da life goes on bra♪


"the"をつけるのは、この場合「彼」の手をとっているのであって
他の人のではないことを意識しているからだと思って
とくに疑問に思うことなく使っていました。


あとこれは、誰から教わったというわけでもないですが

She takes his hand.

にすると、彼の手を根こそぎ(!)持っていくような
ニュアンスも感じられて、不気味に思える感覚が自分の中にあります。
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Unknown (HeartSurgeon)
2012-06-17 10:26:36
医学英語論文を後輩に教える際に〝臓器名にはTheをつけよと”いう言い方をわたしもよくしますが―the colon, the liver―なぜか?と問われ納得いく説明ができるでしょうか?、そういう規則だからとか、そういう用法だからとか、という説明が日本人の英語教師からはかえってきますね。

マークピーターセン氏の「日本人の英語」に、日本人にわかりやすい説明が書かれていますので、読んでいない方にはおすすめです。なぜPlay THE pianoか?とか。“The を名詞につける”という考え方がいかにおかしいかということもわかりますね。

ちなみに、臓器名にtheが“つく”のは、人体にひとつしかないからというのが一番わかりやすい説明かと思います。
ですので、A kidney is transplantable. (2個移植したら死にますから)という言い方は当然ありです。

ちなみに、petulantのpetはpetro- petr-とは関係ないですね。
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