定冠詞 the には、身体の部分を指す用法があります。
授業中、ある高校生に①の the を使って「彼は私にキスした」という英文をつくらせました。私は“He kissed me on the lips.”を予想したのですが、なんと、彼女は“He kissed me in the mouth.”と作文しました。
私は思わず、「それ、深くない?」と言うと、彼女は「ヤダー、先生!」と思いっきり照れていました。
この会話は、セクハラギリギリですね(笑)。でも、生徒はこういう英文の方が記憶に残って覚えるんです。
①He caught me by the arm.両方とも「彼は私の腕をつかまえた」という意味になりますが、①がつかまえられた“人”に重点が置かれている一方で、②は身体の“部位”に重点が置かれています。①だと人に重点が置かれるので、愛憎などの感情を含む表現になります。
②He caught my arm.
授業中、ある高校生に①の the を使って「彼は私にキスした」という英文をつくらせました。私は“He kissed me on the lips.”を予想したのですが、なんと、彼女は“He kissed me in the mouth.”と作文しました。
私は思わず、「それ、深くない?」と言うと、彼女は「ヤダー、先生!」と思いっきり照れていました。
この会話は、セクハラギリギリですね(笑)。でも、生徒はこういう英文の方が記憶に残って覚えるんです。
私は58点でした。確かに、難易度からして合格点68点はきついような気もしますが、自分に与えられた試練だと思って、次回に捲土重来を期したいと思います。
それにしても、また当面、ボキャとの格闘が続くな~(笑)。
かつてこういうtwitterで失言をした声優がいましたが、
Japan is really advanced. They don't go to the beach. The beach comes to them.
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1606268.html
これこそ、goとcomeという基本動詞だけで人生を棒に振り得るのだという最高の反面教師だと思います。
「She takes his hand. にすると、彼の手を根こそぎ(!)持っていくようなニュアンスも感じられて、不気味に思える感覚」
↑この感覚、すごく分かります。何気なく覚えていたことも、後から理論付けされると納得することは、学問では多くあります。
「そうだったのか!」・・・そんな感覚を生徒たちに教えていけたら、この上ない幸せです。
いつも有意義なコメントとアドバイスをいただき、ありがとうございます。
『日本人の英語』はよく聞きますが、恥ずかしながらまだ読んだことがありません。これを機会に一読してみたいと思います。
petulantの接頭辞は petro-, petr- とは関係ないんですね。勉強になります。ただ、“石”的なイメージで結びつけると、私にとっては覚えやすいです(笑)。
ビートルズのオブラディ・オブラダです。
And Molly says this as she takes him by the hand
Ob-la-di ob-la-da life goes on bra♪
"the"をつけるのは、この場合「彼」の手をとっているのであって
他の人のではないことを意識しているからだと思って
とくに疑問に思うことなく使っていました。
あとこれは、誰から教わったというわけでもないですが
She takes his hand.
にすると、彼の手を根こそぎ(!)持っていくような
ニュアンスも感じられて、不気味に思える感覚が自分の中にあります。
マークピーターセン氏の「日本人の英語」に、日本人にわかりやすい説明が書かれていますので、読んでいない方にはおすすめです。なぜPlay THE pianoか?とか。“The を名詞につける”という考え方がいかにおかしいかということもわかりますね。
ちなみに、臓器名にtheが“つく”のは、人体にひとつしかないからというのが一番わかりやすい説明かと思います。
ですので、A kidney is transplantable. (2個移植したら死にますから)という言い方は当然ありです。
ちなみに、petulantのpetはpetro- petr-とは関係ないですね。