関係代名詞を勉強していると必ず出会う例文、
ある高校で配布された仮定法の問題演習用プリントに次のような問題がありました。
as if (まるで~であるかのように/まるで~であったかのように)は、as if 以下が主節の時制と同時の時は仮定法過去を、主節の時制よりも前の事柄を表す時は仮定法過去完了を使います。
本問の場合、as if 以下に before があるため、主節の時制よりも前の時制を表しているのは明らか。よって、hadn't met her を選びたいところです。
しかし、解答は didn't meet her なのです。
「これはどうしたものか・・・?」久しぶりに難題に出くわした感じで、ワクワクしました。
愛読書『英文法解説』(江川泰一郎 著)を隈なく読むと、261ページにちゃんと説明がありました。
There is no rule but has some exceptions.何事にも例外は付き物ですが、言語を学ぶ上で、例外は結構な曲者です。
(例外のない規則はない)
ある高校で配布された仮定法の問題演習用プリントに次のような問題がありました。
He behaved as if he before.空欄に、didn't meet her か hadn't met her を入れさせる問題です。
as if (まるで~であるかのように/まるで~であったかのように)は、as if 以下が主節の時制と同時の時は仮定法過去を、主節の時制よりも前の事柄を表す時は仮定法過去完了を使います。
本問の場合、as if 以下に before があるため、主節の時制よりも前の時制を表しているのは明らか。よって、hadn't met her を選びたいところです。
しかし、解答は didn't meet her なのです。
「これはどうしたものか・・・?」久しぶりに難題に出くわした感じで、ワクワクしました。
愛読書『英文法解説』(江川泰一郎 著)を隈なく読むと、261ページにちゃんと説明がありました。
《参考》文の動詞が be, act, appear, behave, feel, look seem などの場合は、直説法の動詞も使われる。つまり、仮定法のルールを適用しない(=直説法を使う)ということなのです。もっと簡単に言えば、主節の動詞の時制と一致させればいいということなのです。
言葉は生きものですので、そのルールがすべての事象に当てはまるとは考えませんが、今回の例外には、言葉の奥深さを教えられた感じです。
『英文法解説』 261ページ
look as if, feel as if, seem as ifのあとは、わざわざ仮定法にする必要がないのでは? というのが私の推論です。その他の動詞はすべて、as ifのあと述べることの信憑性で仮定法を使うか否かが決まるのではないでしょうか?
ですから、He drinks water as if he is a whale.
は間違いでも、He drinks beer as if he loves it. はありうる(話し手が彼がビールが好きなのを知ってる場合)かと。
間違っていたらすいません。
He acted as if he could have been a hero before.
でしょうか???
そうすると、He behaved as if he didn't meet her before. は文法的に間違いってことになりますね・・・
He acts as if he is a hero. (彼は英雄らしく行動する、英雄にふさわしい行動をする)
He acts as if he were a hero.〈彼は英雄気取りだ)
という違いは分かるのですが、as if 節が明らかに主節より過去の場合この違いをどう出せばよいのか、ちゃんと書いてある本がないのですが・・・
2:He behaved as if he hadn't met her before.
1と2では文法的には正しく、意味が違うのではないでしょうか?
1は「彼は彼女とは会ったことはなく、会ったことがないような振舞をしていた」、2は「彼は彼女とは会ったことがあるのに、会ったことがないように振舞った」になりませんか?
確かに、例文だけの掲載が多く、英語学習者に対する不親切感を拭い去ることは、私も今もって出来ません(笑)。
しかし、本書は、ある一定水準の英語力(=独断と偏見ですが、TOEIC860点 or 英検準1級)を持つ学習者にとっては、困ったときの辞典代わりに最適だと考えます。
つまり、一通りの文法力があっても腑に落ちない文法事項ってあると思うんです。『英文法解説』には、そのような文法事項の解説が、数多くしかも簡潔に記されており、私にとっては「痒いところに手が届く」的参考書です。