ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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ライブドア騒動に思う

2006-01-25 22:56:11 | Weblog
晴れ。

それにしてもライブドア事件の進展がものすごく早い。
強制捜査が入ったというニュースが流れてから1週間あまりで堀江社長の逮捕、社長辞任、新体制発表と毎日めまぐるしく動いている。
事実関係がわりあいはっきりしていたとか、隠ぺい工作が単純な手口だったとか、
いろいろと報道されているがこの手の経済事件にしては検察の動きも速かったように思う。

堀江貴文という人にはもともとそれほどの興味はない。
IT長者として時代の風雲児みたいにマスコミにもてはやされているのをみても
「若いのにすごいなあ、よほど頭がいいんだろうな」という程度の感想があったぐらいだし、
衆院選に出馬したときにも「よくやるな」とは思ったけど、でもまあその程度である。
ただ、あの啓蒙家的な口調というのがあまり好きではなかった。

だから、今回の逮捕劇も同情もなければ怒りを覚えるということも特別にはない。
悪いことをしたのだとすれば逮捕拘束され、やがて裁きを受けるのは当然であろう。
しかし、と思う。球団買収に始まって、フジテレビとの提携、衆院選出馬と、そのたびに大騒ぎをしてもてはやしていたのに、
容疑者となったとたん手のひらを返したように糾弾するマスコミや我々一般市民のこの集団ヒステリーはどうしたものかと思う。
テレビ局などは彼のタレント性を買ってバラエティ番組に出演させていたりもしたではないか。
それがこの節操のなさはいったい何なのか。
堀江氏が本当に悪いことをやっていたのならそれはしかるべき罰を受けるべきだと思うが、
まだ彼は被疑者であって本当に法に抵触することをやっていたのかどうかについてはこれから解明されていくことになる。
にもかかわらず、都合よく彼を叩く、この無節操さには自戒を込めて呆れてしまう。
少なくとも彼をもてはやして使ってきたマスコミには、その無節操さを猛省して欲しいと思う。