ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

震災から11年

2006-01-17 18:51:36 | Weblog
晴れ。

ヒューザー小嶋社長の証人喚問。宮崎被告の最高裁判決。ライブドアの家宅捜索。
大きなニュースが次々に飛び込んでくるが、どれも暗いニュースばかり。そういうニュースに次第に慣れていく自分が怖い。

そして、あの阪神淡路大震災の発生からまる11年がたった。
あの日、いつものように朝テレビをつけたら、あちこちから火の手が上がるヘリコプター画像が飛び込んできたのだった。
それはどこか遠くの街で起こっている映画のワンシーンのようなリアリティのなさだった。
テレビで送られてくる災害の逐一をお茶の間で見ている違和感とそういう自分への嫌悪感。

当時娘が生まれたばかりで、被災地の同じ年頃の赤ちゃんへ送ろうということで、段ボール箱にミルクや紙おむつ、産着などを入れて送ったのを覚えている。
送った後で全国から続々と送られる救援物資を開梱して仕分けるスタッフの数が不足していて、被災者に十分に行き渡らないという話を聞いた。
とりわけ食品は配られる前に悪くなったりして善意を無駄にしてしまうといったようなこともあったそうだ。
本当に必要なものが届かない、といった声も聞いた。
あれから、ボランティアのあり方なども議論され今ではもっと効率的な方法も研究されていることであろう。あの震災はさまざまな教訓を私たちにもたらしてくれた。

かけがえの無い犠牲とともに私たちが得た教訓を決して無駄にしてはならない。