Manaboo 電子政府・電子申請コラム 

電子政府コンサルタントの牟田学が、電子政府・電子申請、その他もろもろ、気まぐれにコメントしてます。

今どきの若者

2009年12月19日 | きまぐれ
BS日テレの財部ビジネス研究所で、「現役力 ~46歳 工藤公康投手に学ぶ生き方~」という特集があった。

番組を観て、工藤選手はすごいなあと思う一方で、より強く感じたのが「今どきの若者のすごさ」である。

工藤選手が、本格的に身体のことを考えて、運動生理学等を積極的に学ぶようになったのは、20代後半を過ぎての頃とのこと。

これに対して、プロゴルファーの石川遼選手や、工藤選手と同じ西武ライオンズに入団した菊池雄星選手などは、10代後半で既にかなりの知識を有しているようだ。

この時期における「10年の差」は、大きい。

現在は、流通する情報量が多く、個人でも簡単にネットを通じて海外の専門的な情報を入手できるし、書籍もレビュー等を参考にしながら購入できる。

つまり、自分にとって必要だと思う情報を、より少ないコストで、より効率的かつ効果的に入手できる。

こうなると、より積極的に情報にアクセスして、自身のレベルアップをしようとする若者は、ものすごい速さで成長していく。

ネットや書籍で得た情報を取り入れ実践し、その効果を確かめていくことで、自身の情報処理能力が高まっていく。

さらに、世界レベルの選手やコーチと触れ合うことで、ネットや書籍とは異なる経路での情報も入ってくる。

通常は、多量かつ高度なレベルの情報に触れると混乱したり、悪い場合は「洗脳」されてしまうかもしれない。

しかし、若いうちから多くの情報に触れ、それらを処理する能力を高めていれば、極端に偏ることなく、きちんと情報を処理して、自身のレベルアップに繋げることができるはずだ。

そんなことを考えて、「今どきの若者のすごさ」を感じたのである。


とは言え、個人的には、工藤選手にもまだまだ成長の余地があると考えている。

これは、同情や応援としてではなく、人間の肉体の可能性を考えた場合の帰結である。

ただ、そのためには、現在のトレーニング方法から、一度離れてみることも必要と思う。

工藤選手が体幹を中心にトレーニングを続けてきたことは有名であるが、筋トレ系のトレーニングは、それがインナーマッスルやコアトレーニングであろうと、麻薬のようなところがある。

効果が出やすい反面、それまでの効果が成功体験として強く残ってしまう。

続けていないと不安になり、効果が止った時(あるレベルまで鍛えてしまった時)、そこから抜け出て次のレベルに行くことを妨げてしまう。

工藤選手が次のレベル(大リーガーでも到達できていないレベル)へ行くためには、「脱筋トレ」がキーワードになるのではないだろうか。

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高岡 英夫
講談社

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