焼物はその時代や土地が 美 として表現されていますが、工芸品としてだけで
なく生活用品として楽しみながら使えるものもたくさんあり、興味は尽きません。
T東京ステーションギャラリーで「交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開」と
題した展示が行われています。古九谷から現代までの系譜をたどるとありました
ので覗いてみました。普段であれば、石川県の美術館や資料館をまわらなければ
見られない作品が見られます。電車での移動中に中吊りポスターを見て訪れたの
ですが、予想を裏切る本格的な展示内容です。
私が好きな九谷は、古九谷のように全面色彩豊かな釉薬でおおわれたものではな
く、豊かな色彩をアクセントに使った、食べ物を盛って楽しめる色使いのもので
すが、展示の多くは工芸品としての焼物です。
いつまでもながめて飽きなかったのが、「透彫葡萄棚香炉」(エミール・ガレの
ガラス細工のよう、立体的で葡萄棚に蜻蛉が止まっています)・「龍花卉農耕図
盤」(大皿に描いた花や野菜・人々の農作業、赤に緑の色使いが新鮮!)・色見
本と銘打って20くらいの小皿を一列に並べたもの、色もデザインも感動です~
東京ステーションギャラリーはあまり知られていないかもしれませんが、しばし
ば魅力的な企画が行われています。ギャラリー内のレンガ壁が東京駅の歴史を感
じさせてくれ、他にはない独特の雰囲気です。レンガの積み方、レンガについた
たくさんの傷、レンガの中の黒く焦げた木など、見所がたくさんあります。ぜひ
こちらも見てその歴史を感じて下さい。
多くの作品が集められています
レンガ壁に東京駅の歴史が
ギャラリー出口からの丸の内北口
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