自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

台風からの逃亡者

2004-10-22 15:38:17 | 

ようやく秋晴れの天気になった。台風23号は大きな傷跡を日本列島に残して逃げ去った。
先週の今日、WWF世界自然保護基金ジャパンのサンゴ礁保護研究センター(しらほサンゴ村)
を訪ねた時、すぐ前の浜辺にはリーフを乗り越えて小さな波が押し寄せていた。
遠くリーフの外を臨めば、大きなうねりと白い波しぶきが見えた。
これが憎い台風の侵攻の前兆だった。
結局、この後の日程を可能な限りこなし、東京、大阪それぞれの参加者を臨時便に乗り継いで、
帰還できたのは幸運だった。
もし、あれに乗れなかったら、多分、今日まで現地で立ち往生だったろう。
天気情報を睨みながらの台風からの逃亡者気分、添乗員の辛いところはこんな時かも。
まして企画のプロデュース全体を請け負っていると、安全、満足、そして採算と、
全ての責任が乗っかってくる。
今は「お蔭様で・・・」という言葉が自然に出てくるほっとした気分の昼下がりです。


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2 コメント

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白保 (ayako.s)
2004-11-04 11:37:19
初めてコメントします。ちょうど先日、白保の事が本にでて来たので目に留まりました。

3年くらい前のですが、白保のオバァたちの珊瑚礁湖での採取に関する権利の問題などについてでした。

色々な場所の素敵な景色は、やっぱり人の営みがあって、それが「風景」の中の「風情」なのかしら、と思いました。

そういう景色の中の方と交流したり、現場を通して学べるような旅をしたいな、と思いました。

しかし、今年の台風はすごかったのでご無事で何よりです。

ワタンジ (イキケン)
2004-11-06 15:54:30
コメントありがとうございます。ワタンジという

地形がそれですね。昔から干潮になると海の道が

浮き出てきて海の幸を農民が採取することができていたようです。今はその量が減ったとおばあが嘆いていました。残念ながら今回のツアーではワタンジの出現にタイミングが合いませんでした。