一都道府県の知事選挙といえば国民的関心事にはならないのですが、先だっての「産む機械」発言以来大臣を辞めさせるか否かでマスコミでは注目を受けていました。結果は、自民党・公明党の推薦した現職が当選を果たしましたが、愛知県民の生活にとっては首長選挙を「国政の政治闘争」のリトマス試験紙にしないでほしいという気持ちもあったのではないかと思います。
柳沢厚生労働大臣の発言は福祉にかかわる所管の大臣が好ましくない比喩をしたという点で、責任者として不適切な発言であったと思います。しかしながら、前後の文脈を読んでみると「人口減少社会で出産という、男性にはできないことをできる女性の絶対数も減少している中で、出生率を高めることができるような社会の環境を整えていかなくてはならない」ということを述べているようです。私が失言しても誰も注目しませんが、公の立場で発言するにあたっては、主旨だけではなく、表現にも気をつけなくてはならないなと再認識させられる一件でした。