みにくいにんげん

なぜ僕は他人の幸せを素直に喜ぶ事が出来ないのだろう？
自分と他人を比べては、「なぜあっちばかりが！」とか、「なぜ僕はこうなんだ！」とか、妬み、憎み、羨み、呪ったりする。
何の努力もしていないのに、生まれながらにして金持ちで、豪邸に住み、何でも自由に買える生活、何でも美味しいものを食べれる豪奢な生活をしている人を見ると、無性に殺したくなる。死ねばいいのにと思う。
金持ちが殺されたり、火事になったり、誘拐されたりというニュースを見ると、心の底で喜ぶ僕がいる。
「他人の不幸は蜜の味」という言葉があるが、僕の裏座右の銘かも。

更に、挙げ句の果てには、自分で努力して何かをつかみ取った人をも妬んだりする始末。
本当に僕は僕という人間が嫌いだ。なんて醜い人間なんだ！
こんな僕は、生きている価値がない。死んだ方がマシだ。

のび太のように、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人になりたいと心から思う。
そして、そんな人に少しでもなれたなら、僕にも光が差すのかな・・・。