黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

叡福寺(聖徳太子ご廟所)と道明寺

2007-08-19 19:02:56 | 聖徳太子巡礼
さて西國第五番の葛井寺にお参りした後に近くにある叡福寺と道明寺にも
お参りしました。2つのお寺とも聖徳太子ゆかりのお寺であることは先日も
書き込みましたが、特に叡福寺はその境内に太子のご廟所(磯長陵)があるので
太子信仰の三大聖地のひとつとして重要なお寺です。
ここに来るのは4年ぶり2回目ですね。

叡福寺はその名も「太子町」にあります。町内には「上宮太子高校」に「太子温泉」
に地名も「太子四ツ辻」やら「上之太子」やらと全体が太子一色といっても
過言ではないです。

叡福寺の南大門からみた聖徳廟(額は岸元総理大臣の書)



うしろのこんもりとした森が太子の陵墓です。



向かいにある西方院参道石段から撮影した叡福寺。左から多宝塔(重文・江戸初期)
金堂(ご本尊は如意輪観音、江戸中期)南大門(昭和の再建)



次にお参りしたのが道明寺です。ここはかつて菅原道真公の叔母が住持していた尼寺で
道真公が彫ったといわれる十一面観世音菩薩像(国宝・平安中期)がご本尊です。
その菅公御作の真偽はともかく、昨日は観音縁日ということで普段は秘仏のご本尊が
ご開帳されていましたのでこれもじっくりとゆっくりと拝観しました。前回参拝した時は
団体参拝にかちあってしまって拝観どころじゃなかったですから。
1メートルほどの小さな像ですがふっくらとした面持ちのたいへん美しいお姿の
観音さまです。みとれてしまいましたね・・・。

写真は道明寺の鐘楼門。楼上に梵鐘があります。



ご本尊安置の本堂。そう大きくはないですがご本尊の他にも太子像をはじめ多くの
仏像を安置しています。かつては七堂伽藍の大寺でした。



道真公没後の天神信仰で境内に天満宮を勧請した神仏習合のお寺でしたが明治維新の
神仏離合でお寺のほうが移築されました。下の写真は「道明寺天満宮」
道明寺より社域もひろく立派な本殿でした。菅公ゆかりの地ということで数ある天満宮の
中でも重要なお社だと思います。



さて藤井寺市は古墳が多いことでも知られていますがこの道明寺の近くにも古墳が
点在しています。でも古墳って上空から見ないと形がわからないですね。
下の写真は「允恭天皇陵」ですが空堀にもっこりした森だとしか・・・。
遥拝所は反対側だったので暑くて行きませんでした。

コメント
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