黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

【伊勢】 豊受大神宮参拝 【神宮】

2013-12-11 00:37:40 | 近畿の寺社
さて、前回の記事と時系列は逆になりますが午前5時の開門と同時に外宮にお参りしました。まだ暗くて寒い夜明け前なのに
午前5時になるとあっちこっちから人がやってきて鳥居をくぐっていきます。団体もいましたね。さすがにわずかな照明だけ
では新しい正宮はよく見えず、お参りを済ませると授与所で御神札を授かり一旦外宮を後にして内宮へ向かいました。

内宮での参拝を終えて再び外宮へ。午前9時半すぎ、このころになると夜明け前とは様相が一変して外宮前はバス待ちの人、
駐車場待ち車列でけっこうざわざわとしております。幸いにして待つことなく車を駐車して外宮境内へ。

外宮の新しい正宮は旧正宮の参道奥隣にあるので、参拝者は旧正宮の前を通って新しい正宮にお参りとなります。
並び立つ新旧を対比して拝見できるのは今だけですかね。けっこう貴重な時期ですね。手前が旧正宮、奥が新正宮。


茅葺屋根を見ると新旧一目瞭然。
 



旧正宮の外玉垣越しに新御正殿の千木と鰹木と茅葺屋根が少し拝せます。美しい…。




このあと外宮境内にあるせんぐう館に入り見学。遷御の儀における渡御御列の1/5スケール人形が展示されて
いたのですが、これがとても精巧によくできていて感心しました。見てて飽きない。一見の価値大いにあります。

外宮を出て徒歩5分ほどのところに鎮座する別宮の月夜見宮に参拝。こちらの御祭神は天照大御神の弟神にあたる月読尊。
姉の天照大御神と弟のスサノオ尊の間にあって存在感が少し薄い神様ですが、内宮にも月読尊を祭神とする別宮月読宮が
あって伊勢では厚遇されている神様。月夜見宮への参道は神路通と言って神様の通り道なので人間は端っこを歩かなければ
なりませぬ。この道に接して小学校。なんとも神々しい場所にある学校だ。


月夜見宮。今月初めに天皇陛下から別宮の平成26年遷宮日時の「御治定」がありました。別宮はこれからです。


すぐそばにある外宮摂社の高河原神社



月夜見宮参拝を終えてほぼ昼前。これ以上は体力が持たないので今回はここで終了。昼前になると外宮も
団体が押し寄せて参拝の行列ができていたみたいです。多いときで1時間待ちだとか。やはり早朝参拝にかぎりますな。


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【伊勢】 皇大神宮参拝 【神宮】

2013-12-09 09:50:37 | 近畿の寺社
今年は出雲大社の60年ぶりの遷宮で10月に参拝、伊勢の神宮は式年遷宮で遷御が行われたので
このたび参拝してまいりました。前回の参拝は遷宮前の平成23年9月だったのでほぼ2年ぶりの参拝です


午前5時の早朝参拝をするために午前0時ちょっと前に舞鶴の自宅を自動車で出発。前回の経験があるので
ある程度時間が読めていて、行きは高速道路を使わずにすべて下道を通って、すばらしく予定通りに
午前4時50分に外宮到着。午前5時に参拝できました。時系列的には外宮参拝から記事を書くべき
なのでしょうが、暗闇の中での参拝で写真がないので(写真は明るくなってから再度外宮を訪れて撮影)
まずは内宮参拝のことから書きます。

外宮での参拝を終えて内宮へ。外宮から内宮は自動車で10分もあれば到着しますが、ここである誤算。
宇治橋前の駐車場がなんと閉鎖。どうやら交通混雑を避けるための処置らしい。暗くてよく案内が見えず
そうしたらどこに駐車すればいいのかと少し内宮の周りを走っていると、どうやら内宮から約700mほど
離れた市営駐車場なら停れるらしいということが判明。それでようやく駐車完了して内宮へ。
駐車場からはおはらい町を歩いて約10分程度で宇治橋に到着。このときはまだ午前6時ごろでまだうす暗い。

宇治橋から照明を頼りにうす暗い参道を歩き、途中の五十鈴川の御手洗場で心身を清めてさらに進んで正宮前に至る。
石段をのぼり御門前で参拝。日本人としての感謝と日本およびご皇室の安寧を祈念いたしました。このころには空も漆黒から
ようやく白みはじめてきて新しい正宮がはっきりと拝見できるようになってきた。


日の出時刻になると一気に明るくなってくる。そこで外玉垣越しに御正殿を拝する。わずかに左側の千木と鰹木が
見える程度であるがそれでも大変ありがたい気持ちでいっぱいになる。もちろん写真撮影はできない。


遷御後はただの建造物になっている旧正宮へは通行止めになっていて見ることはできない。


明るくなって境内を歩いてみるとまだ紅葉がけっこう残っていた。別宮風日祈宮の参道に架かる五十鈴川御橋の紅葉。


御手洗場の対岸の紅葉


正宮の他、別宮荒祭宮や御稲御倉、外幣殿も新造替されていた。 別宮荒祭宮


御稲御倉                                     外幣殿
  


宇治橋越しに見る山々も深秋の色合い。


明るくなって驚いたが、宇治橋の上は霜が降りてけっこう危険な感じになっていたみたい。


大正天皇御手植えの松と日章旗。大変清々しい。


さて、内宮参拝のあと再び外宮へと向かいました。それはまた次回に。



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【比丘尼御所】 慈受院門跡 一般公開

2013-12-08 17:16:56 | 京都の寺社・御所・離宮
今秋の京都非公開寺院一般公開が行われていますが、そのうちの慈受院門跡の公開に行ってきました。(もうひと月前ですが)
慈受院は京都上京区の堀川寺之内にあり周りには裏千家や宝鏡寺門跡などがある地域です。
慈受院は普段はその門前に「拝観謝絶」という札がかかり門扉はいつも閉じられている寺院ですが、数年に一度は
公開されていて、今回の機会にやっと訪れることができました。非公開寺院ですが公式HPが開設されていて
完全に世間と隔絶しているわけではなくて、御住職の法話などもUPされています。


寺史については門前にあった由緒書きをどうぞ↓


寺の変遷が少々複雑なようで、上記由緒書きに補足すると尼五山のひとつである「通玄寺」の子院として慈受院建立、
通玄寺の子院としては他に総持院・曇華院があった→江戸中期の元禄年間に曇華院門跡が慈受院門跡を兼ねるように
なった→明治初年廃寺となる→大正8年に慈受院復興。総持院と合併する形をとり、御所号は総持院の「薄雲御所」、
山号も総持院の「広徳山」、寺号は「慈受院」とした。
総持院の法灯も引き継いでいるので、建物の中に「総持院」の扁額が掲げられていましたね。

さて一般公開はまず門から入り玄関を上がって御所から拝領したという本堂、茶室、渡り廊下を進んで
書院造の間を通って再び玄関で退出・・・のコースでそれぞれの部屋で案内があり、伝来の宝物が
展示されていて、近代に造られた庭も見物してという流れ。小さな建物と敷地なのでじっくり拝観しても1時間ぐらいです。


玄関にかかる慈受院の扁額は円照寺門跡であった伏見宮文秀女王によるもの。


慈受院は臨済宗で御本尊は釈迦如来。本堂には尼門跡によく見られる真ん中に御本尊、向かって右に歴代門主、
左に歴代天皇をお祀りする3つのお厨子を安置している。御本尊の釈迦如来像は小さな座像で
足利四代将軍義持ゆかりの仏像であるそうだ。堂内は撮影禁止。庭は撮影OK。本堂前の庭(近代作庭)
庭の中心には樹齢800年以上といわれるご神木の楠が存在感を出している。本堂前の庭のほかにも中庭など複数あって
いずれもきれいに手入れがしてある。


  




  



奥に見える普通の住宅は御住職の住居(=庫裏)だそうです。






普段は拝観謝絶の慈受院で唯一お参りのできる毘沙門堂。
  

慈受院の御朱印。あと毘沙門天の祈祷札と慈受院オリジナルのストラップ。普段は買えないレアものなので購入しました!



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