黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

【女人高野】 室生寺 金堂・弥勒堂・本堂(灌頂堂)

2011-09-30 20:11:13 | 奈良の寺社
連休中の今日、奈良の桜井へ寺社巡りに行きました。室生寺・長谷寺・石上神宮です。
長谷寺は西国三十三所なのでもう5回目ですが、室生寺と石上神宮は初めてです。

自宅の京都府舞鶴市を午前4時前に出て京都~奈良へと国道24号線を南下して予想予定より早く
午前7時半前には室生村に入り、しばらく休憩の後、午前8時の開門を待って入山しました。
室生寺までは室生川に沿って人家のない道を走りますが、門前は土産物屋や旅館などもあって
山村にしては賑わっています。室生寺のためにあるような村落ですねー。

太鼓橋という朱塗りの橋を渡れば室生寺の境内です。正面は本坊の表門。


昔は女人禁制だった高野山に代わり、女人の参拝を受け入れた真言道場として「女人高野」と
呼ばれてきたそうで、門柱にも誇らしげにしっかりと「女人高野」と刻まれている。


参拝は表門前を右に折れて進む。               ちっさいヘビがいた。15cmぐらい。
 

拝観受付をすぎると仁王門。これは近代の造営。       金堂へ続く鎧坂。ちらりと見えて期待感が高まる。 
 

国宝の金堂。平安初期の造営で柿(コケラ)葺きの屋根。


この金堂の中にご本尊の釈迦如来を始め、薬師如来・地蔵菩薩・文殊菩薩・十一面観音が
ずらーっと横一列に安置されていて、その手前に十二神将が立っていて、その全部が国宝・重文で
よくもまあこれだけのものがあの山村に1200年伝えられたものだと感心。特に釈迦如来の光背の美しさには
目を奪われますね。画像はこちら→室生寺サイト

えっと、実は堂内に入って拝観できるのは期間限定らしくて、通常は堂外からの拝観になるそうで・・・。
今回は幸運にも堂内に入れて間近で拝観&お参りができました。

さてその金堂の横に、少々小ぶりなお堂があり、それが重文の弥勒堂で鎌倉時代の造営。


こちらのご本尊は弥勒菩薩(重文)ですが、その向かって右側に釈迦如来。金堂の釈迦如来は立像ですが、
こちらは坐像で、客仏として安置されているらしく、こちらも国宝。写真でちょっとだけ見えてますけど。

金堂脇の石段を上がると、室生寺の本堂とされている灌頂堂が見えてきます。


本堂は創建年が明らかになっていて延慶元年(1308)造営。やはり国宝・・・。
ご本尊は平安初期の作とされる如意輪観音です。


以上、今日はここまで。次回は五重塔・奥の院をUPします。


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神棚を新調

2011-09-29 12:42:16 | 仏教・神道・寺社一般
神宮に参拝したおりに拝受した神宮大麻(御札)をお祀りするために、神棚を新調しました。
ホームセンターなどで販売している汎用品ではなくて木曽檜でつくられた神棚を神具店で購入。
汎用品は国産ではなくて外国産のもあるらしく、日本の神様をお祀りするのに外国産なんぞ論外ですから。
お祀りする場所が自室の書斎の棚なのでサイズ等も考慮して通し屋根の三社の神棚に決めました。

先日の大安の朝に神宮大麻をお祀り。


真榊は三種神器のうち、向かって左に剣、向かって右に勾玉と鏡。榊も最近は国産榊の販売が少ない・・・。


皇祖神である天照皇大神の御札なので菊花紋の神前幕。


神棚の横には寺院の御札などが奉安してあり、書斎ですから本やフィギュアなどもあり、
少々カオスな空間と化しております・・・。

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京都御苑の厳島神社のネコ

2011-09-23 15:49:06 | 京都の寺社・御所・離宮
台風一過の晴天だった昨日、休日を利用して京都へ。昼下がりに京都御苑に行って、
御苑内の九条家旧庭園内の厳島神社でしばし休憩・・・。

この厳島神社にはいつも1匹のネコがいる。神社の主のように・・・。
ノラ猫で片目がつぶれている。ノラ猫だが体躯はどっしりとしていて
エサには困っていない様子。ただ境内には「猫にエサを与えないで下さい」との立て札。
おそらく決まった誰かがきちんとエサを与えているのであろう。

普通のノラ猫は人間を見ると逃げ出すものだが、このネコは決して逃げない。
それどころか長椅子に座っていると、ヒザの上に乗ってきたりもする。

池のほとりにはカモやサギなどの野鳥もいて、ほっこりするのにはいい場所である。






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【お伊勢参り】 皇大神宮(内宮)参拝

2011-09-11 14:34:33 | Weblog
伊勢市駅前の市街地にある外宮からやや郊外にある内宮までは距離にして約5km、車で移動すると、
ほぼ6~7分で到着します。シンボルのひとつである「宇治橋」は駐車場のすぐ目の前に現れます。
外宮もそうですが、意外と都市の喧騒に隣接して両神宮はあります。行く前のイメージとしては
奈良の春日大社のように市街地からは離れたずっと奥まったところにあるのかと想像していたのですが。
そもそも外宮の「火除橋」からして、民家に発生した火事から神宮を守る橋の意・・・らしくて、昔から
賑々しい門前だったのでしょう。

午前5時半頃の宇治橋。参拝者は少なく独り占め状態。20年に一度の式年遷宮は平成25年ですが、
それに先立ち宇治橋は2年前に架け替えが行われたそうで、橋に立つと檜の香りがしてきます。



両神宮の参拝所要時間ですが、別宮までゆっくりお参りすれば外宮は1時間、内宮は1時間半ぐらいで、
内宮は外宮に比べて広いです。宇治橋を渡り右に折れると大正天皇さまお手植えの松が並ぶ神苑。
早朝は山々に霧がかかりなかなかいい風景です。


内宮にも火除橋があり、その先に第一鳥居、さらにその先に五十鈴川御手洗場。この御手洗場のまわりは
かえでが多いので深秋になると紅葉が見事そう・・・。




雅な造りの神楽殿。こちらで今回、お札とご朱印帳を頂戴しました。


神楽殿の目の先に宇治橋のミニチュア版みたいな「風日祈宮橋」がかかります。


橋の上から五十鈴川を見る                  橋の先にある風日祈宮 
 

御正殿のある御正宮は最も奥にあります。石段を昇って参拝。ご祭神は皇祖神である天照大御神。


神宮を一周して宇治橋に戻ると、太陽が昇ってくるところでした。天照大御神=太陽神ですから。


鳥居の真正面に太陽がかぶるのは12月中旬ぐらいで、写真撮る人が多く集まるそうです。今回はちょっと横から。


内宮と外宮のご朱印。とてもシンプルですね。

 
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【お伊勢参り】 豊受大神宮(外宮)参拝

2011-09-10 19:28:53 | 近畿の寺社
急遽、三連休となった今日、伊勢の神宮にお参りしました。実は初めてのお伊勢参り・・・。
日本人としては必ずお参りしなければならない聖地ですが、ちぃーとばかり遅くなりました・・・。

自宅(京都府舞鶴市)から三重の伊勢まで、ずいぶん遠い感じを持っていたのですが、
滋賀の栗東から三重まで新名神高速がつながったおかげで所要時間がぐーんと短くなったみたいで、
4時間半もあれば到着できるみたい。
そこで早朝参拝をするために午前0時すぎに家を出て、途中休憩もとりながら神宮外宮に到着したのが、
午前4時45分。ほぼ予定通りの到着。あたりはまだ夜明け前で真っ暗です。でも早朝参拝の人が
数人ほど待機していました。午前5時に参道入り口(北御門参道の火除橋)が開かれます。


伊勢の神宮の参拝は先ず外宮、次いで内宮というのが正しい順序だということです。それで私も
外宮から先にお参りしましたが、写真の時系列は外宮→内宮→外宮となります。夜明け前後は
暗くて外宮境内の写真が撮れなかったので、内宮参拝後に再度外宮に行ったためです。
以降の写真は内宮参拝後の2回目の外宮なので風景は明るくなっています。

表参道の火除橋から第一鳥居。


本殿にあたる「御正殿」前の板垣南御門。正面からは畏れ多くて撮影しません。手前の石は「三つ石」


ご祭神は豊受大御神。天照大御神のお食事を司る神で、すなわち日本国の農業・産業の守護神です。

別宮の多賀宮(左)と土宮(右)
 

別宮の風宮(左) 写真右は御正殿前の池にかかる「亀石」
 


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