
監督 ハル・アシュビー
出演 ジャック・ニコルソン、オーティス・ヤング、ランディ・クエイド
海軍ノーフォーク基地の下士官バダスキーとマルホールはポーツマスの海軍刑務所へ出張を命じられる。仕事は8年の刑期の罪人の護送。重罪だな殺人か?いや基地の募金箱から40ドル盗んだ。40ドルぽっちりでなんで8年だ。その募金箱を設置したのが司令官夫人だ。
と、いうわけでバダスキーとマルホールは罪人メドウズを連れて旅にでる。車や飛行機は使わず、鉄道やバスといった公共交通で移動する。このメドウズまだ18歳の童貞ぼうや。うすらでかいが、ボーとしていて世間知らず。この護送旅行の班長はパダスキー。粗野でええかげんな男だが、人情はあるようだ。マルホールは生真面目な黒人。二人ともベテランの軍人。ノーフォークからポートマスまで2日間の距離。軍は1週間分の予算をくれた。ラッキー、残った金と時間で遊ぼうぜ。となったパダスキー。生真面目なマルホールがブレーキをかけるが。
メドウズはこんど娑婆に出てきた時は26歳。かわいそう。と、いうわけでパダスキーとマルホールは、メドウズに同情する。大人の喜びを教えてやろうじゃないか。
未成年のメドウズに酒を飲ませ、博打場に連れていき、売春宿で筆おろしまでしてやる。そして明日はム所という日には雪の中でバーベキューをして慰める。
ロードムービーである。ボーとしたガキに大人の世界を教えてやる大人二人。決して教養ある人には見えないが、大人のやさしさが観ていて心地よい。
道中で3人が食べたモノはハンバーガーとソーセージサンドとわずかなバーベキュー。予算をもらっているんだから、もっとええもんを食べればいいと思うが、アメリカ人の食い物はあんなモノか。ええもん食ってへんな。