ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

インビクタス/負けざる者たち

2019年11月18日 | 映画みたで

監督 クリント・イーストウッド
出演 モーガン・フリーマン、マット・ディモン
 
小生も案外ミーハーなところがあって、ラグビーのワールドカップを観てた。ちょっとだけ、にわかファンとなったしだい。なるほどサッカーなんかより面白い。と、いうわけでラグビー映画を観よう。選んだのが、この作品、クリント・イーストウッド+モーガン・フリーマンだから愚作にならないことは保証されているといっていいだろう。
 南アフリカ共和国は長い間アパルトヘイト政策をしいていた。白人と黒人は完全に分けられ、黒人は虐げられていた。黒人の活動家ネルソン・マンデラは27年獄につながれていた。
 そしてアパルトヘイト政策は廃止。マンデラは出獄、同国初の黒人大統領となる。戦々恐々とする白人たち。大統領府の白人職員たちは荷物をまとめて逃げ出す。
 マンデラが訴えたこと、それは「融和と許し」抑圧者であった白人を許す。黒人と白人の融和。国を一つにする。そのためスポーツを活用する。そのスポーツがラグビーというわけ。
 南アフリカのラグビーチーム、スプリングボクスは、当時は大変に弱く、南アフリカの恥とまでいわれていた。その南アフリカで1年後ワールドカップが開催される。マンデラはスプリングボクスのキャプテン、フランソワ・ピナールと会う。願いはワールドカップ優勝。
 さて、ワールドカップ開幕、スプリングボクスは快進撃。ちょうどこのたびのワールドカップの日本のように。そして決勝戦。相手は無敵のオールブラックス。ハカを舞うオールブラックス相手に一歩も引かない熱戦。試合は延長戦にもつれこむ。結果は史実の通り。映画みたいな話だが、これは映画である。
 そして2019年ワールドカップ日本大会の優勝国は南アフリカである。いささかベタではあるがイーストウッドらしい素直に感動する映画となっている。主役のモーガン・フリーマンはまさに適役。フリーマン以外でこの映画の主役をできる俳優はいない。