ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

親子丼

2019年09月07日 | 料理したで

親子丼である。丼物、日本人の昼食にこれほど適した料理はないであろう。主食の白飯の上に具がのっかっている。メシとおかずが一つの器に入っていて、同時に食える。合理的かつ効率の良い料理といえよう。その丼物の代表がこの親子丼ではないだろうか。具が鶏肉と卵。ネギと三つ葉が脇役である。
さて調理していこうか。まず、鶏肉の処理。もも肉を使う。余分な脂肪を掃除して、皮目を焼く。あとで煮るのだが、皮に軽く焦げ目をつけてパリッとさせておく。肉がこうばしくなっておいしくなる。完全に火を通す必要はない。食べやすい大きさに切る。具は鶏肉だけでもいいが、栄養のバランスを考えて野菜も入れよう。玉ねぎを用意した。
丼つゆだが、昆布だけで出汁を取った。カツオ節は使わない。カツオ節の香りがメインの鶏肉とはあわないのではないか。調味料は醤油、酒、味醂。砂糖は使わない。
親子鍋に丼つゆを入れて玉ねぎと鶏肉を煮るわけだが、丼物の一番のキモは丼つゆの量。つゆだくといって、じゃぶじゃぶに丼つゆを使って、丼物かおじやかわからないのがあるが、丼物のつゆは適量があって、丼の底のご飯がわずかに湿っているぐらいがいい。で、いろいろ試行錯誤をした結果、つゆの量は一人分30ccがちょうどいい。
で、親子鍋につゆを30ccプラスαを入れる。加熱しているうちに蒸発するし鶏肉や玉ねぎ、あるいは卵は吸うぶんもある。できあがって、ご飯にかけるだんになって30ccになるようにするわけ。
さて、いよいよ親子丼つくりのクライマックス。卵でとじる。卵は一人2個使う。卵をかけるのだが、2度にわけてかける。最初にかけてあるていどかためて、2度めは少し半熟で。これをご飯にかけて丼にフタをするわけだから、フタを開けて食べる直前にちょうどいい具合になるように計算しよう。三つ葉を散らすのを忘れないように。