『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

いわき市暮らしの伝承郷 その6

2007年03月14日 | 歴史
旧芳賀家住宅(いわき市指定有形文化財)は、
いわき市田人地区からいわき市暮らしの伝承郷に移築された。

土間に入ると目に飛び込んでくる太い「大黒柱」と「恵比寿柱」が、
この住宅の特徴となっている。
また、「土間」が広いことにも気が付く。
「土間」では、かつて、脱穀(だっこく)や籾摺り(もみすり)、
米搗き(こめつき)、麦搗き(むぎつき)などの農作業、
さらには藁綯い(わらない)などの夜なべ仕事も行われた。
また、農具や貯蔵具を置く場所としても使われたという。

こうして見ると、かつての民家は、
家族が寝食などの日常の生活をする場であると同時に、
農作業の場としても使われていたのだ。

 旧芳賀家住宅近くの山の斜面には、見事なヤマボウシの木がある。
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